2012年1月21日土曜日

北朝鮮大使がドイツで密漁?

北朝鮮大使がドイツで密漁というタイトルが、踊っていました。

どうやらベルリン市内を流れる川で釣りをしていて警察官に注意されたそうである。

そういえばベルリン滞在中、ついぞ川で釣り糸を垂れている人を見かけたことがなかったが、それはこのような理由があったのかと合点がいきました。

ところで、このニュースのおもしろさは、実はドイツには北朝鮮の大使がいる、というところにあります。

ご存じの通り、日本やアメリカは北朝鮮を国家として承認しておらず、国交もありません。日本国政府が発行するパスポートに、北朝鮮では無効と書かれているのは周知の通りです。当然大使館もありませんから、外交官が駐在していると言うこともありません。

しかしながら、これが世界の常識かというとそういうわけでもなく、たとえばEU諸国で外交がないのはフランスとエストニアだけだそうで、それ以外の国には大使館が置かれています。

当然、旧東ドイツも同じ共産圏でしたから、旧東ベルリンに北朝鮮の大使館は置かれていて、私が駐在していたころは、統合後で大使館としては使われていませんでしたが、同国の代表部の建物が残されていました。

今、この国は若い指導者を推戴し、周りの諸国は大変危なっかしい思いで、その行く末を注視しています。

これまでの奴らのやり方を見ていると、まさに博打のようなはったりだけを武器に外交を行ってきたように思われていました。

昨年末の前指導者の死から1ヶ月がたちました。この間の静けさが非常に不気味に感じられて怖い。

国として良い方向に向かうとはとても思えないのですが、この後どこへ進もうとしているのでしょうか。


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