2008年7月29日火曜日

集中豪雨

昨日の近畿地方は、記録的な豪雨に襲われた。
神戸市では、4名の命が失われるなど、突然の集中豪雨としては、近年まれに見る災害となった。

京都府内でも、長岡京市や京丹後市で時間雨量70mm~80mmを記録したというから、これもまた凄い。
一般的に「バケツをひっくり返したような雨」というのは、時間雨量30mm前後と習った我々からいうと、まさに想像を絶する降雨量ということになる。
神戸市灘区の都賀川では、降り始めから10分程度で一気に水かさが1.5m上昇したというから、とてもではないが小さな子供達には、逃げ切れるものではなかったろう。心から御冥福をお祈りしたい。

近年の河川改修では、上流に降った雨を如何に素早く下流へ流すか、と言うことを命題として行ってこられたこともあり、今回のような都市型の集中豪雨では、一気に水かさが増えてしまう。
最近では、大河川の整備に当たっては遊水池を設けるなど、如何にゆっくりと水を下流へ流すかという方向に考え方がシフトしている。

とはいえ、神戸市内を流れる河川は、いずれも短い距離で急勾配を流れ落ちる河川が多く、何度も大災害を起こしている。有名な芦屋川を川下から眺めると、あたかも滝のようである。

今回のような災害を防ぐためには、その河川の状態に応じた整備を進めることも急務であるが、いざ集中豪雨に遭遇したとき、どのような行動を取らなければいけないのか。今回の災害では、そのことを学ばされた。

2008年7月21日月曜日

海の日

今日は海の日。猛暑の3連休となりました。

南北に長い京都府にもしっかり海があります。
その日本海沿岸にある舞鶴市で私は生まれました。

私にとって「海」の記憶は、今は亡い母の思い出と
オーバーラップしています。

母は、まさにその沿岸の村に生まれ、
我が家へ嫁いできました。
母と一緒に里帰りをするときは、
舞鶴の街から1時間ほど船に乗って
向かったものでした。

内海とはいえ、穏やかな日ばかりではなく、
大波に木の葉のように翻弄されながら、
やっとの事でたどり着くということもありました。
今となっては懐かしい思い出ですが、
その母の実家の祖父母も今は亡く、
母もすでにこの世にはいません。

私にとって、海というのはまさに「母」そのものなのです。

2008年7月17日木曜日

現役です



この扇風機の設置場所って分かりますか?
実は、昨日のJR嵯峨野線の車内で撮影しました。

現在では、列車の冷房化率はほぼ10割で、
この車内にも、冷房機が増設されていましたが、
この扇風機もしっかり働いておりました。

昔は、窓を開けて風を中に入れるのが当たり前で、
扇風機がついている列車も珍しかったのですが、
今では、別の意味で珍しい存在になりました。

昨日は、たまたま祇園祭の宵山で、
梅雨明け宣言も出たところで、
若干過ごしやすい夕刻の風景でした。
そして車内には、浴衣姿のお嬢さんたちも、、、



いよいよ京都も夏本番です。

2008年7月11日金曜日

夏本番

京都では、祇園祭とともに本格的な夏がやって参ります。
本来は7月1日から、一か月間も続く長い祭りですが、
クライマックスは17日の山鉾巡行です。

その巡行に向けて、山や鉾の組み立て作業が始まりました。




それぞれの保存会の収蔵庫にしまわれていた部品を
組み立てる作業で、数日間続きます。

巡行が終わるまでは、道路を一部ふさいでしまうので、
交通渋滞の原因にもなるのですが、
これも致し方ないことです。

これで、梅雨が明ければ、いよいよ夏本番です。

2008年7月10日木曜日

和泉式部

京都という町は恐ろしいところで、
ぶらぶらとその辺を油断しながら歩いていると、
ビックリするようなものを見かけることがあります。

先日は、久しぶりに映画でもと思い、
かつての映画の都新京極通を歩いていると、
なにやら怪しげな宝篋印塔お見つけました。



そこには、「歌人 和泉式部の墓」と言う文字が。
三十六歌仙の一人、現在源氏千年紀で脚光を浴びる
紫式部と同時代の女流歌人である。

私事ながら、出身地である丹後地方に
夫と共に赴任し、娘である小式部内侍が
「大江山 生野の道の遠ければ、、、」
という名歌も読んでいる。

このお墓は、新京極通りの「誠心院」というお寺の境内にあり、
新京極通にも面している。

いろいろ調べてみると、このお寺の初代住職が
和泉式部であるようで、ここ以外にも
全国各地に「和泉式部の墓」と伝えられている
ところがあるようである。

京都の町を歩くときは、油断できない。

2008年7月7日月曜日

洞爺湖

北海道の洞爺湖で先進国首脳会議が始まった。本当なら、この会議も京都市内で開催されていたはずなのに、、と言う思いで、この会議の様子を眺めている関係者も多数入るのではないかと想像している。
相変わらずお祭り騒ぎの日本国内の報道に反して、海外の見方は大変厳しい。
議長国となった日本、そしてイギリス、フランスの各首脳の支持率は喜劇とも言えるほど低く、アメリカの大統領は任期満了前の死に体、ロシアの新大統領は前大統領の傀儡ととてもではないが、それぞれのお国で指導力を期待できそうな立場にはない。
唯一の超大国となったアメリカの言うがままのグローバリズムに対抗するかのように各国で吹き荒れるナショナリズムの嵐。
各首脳がそれぞれ自国での勢力回復に向けて、エゴを主張し合う首脳国会議。
こんな会議の議長は大変だ。

2008年7月2日水曜日

落書きの代償

イタリアのフィレンツェの大聖堂に
日本人観光客の落書きが見つかったというので、
ちょっとした騒ぎになっている。

どうも、その後のいろいろな報道を見ていると
そこの聖堂の壁に名前を書くと幸福が訪れるという
いわれがあるそうで、洋の東西を問わず
様々な文字の落書き(署名)が所狭しと
書かれているそうである。

ところが、日本ではこれが大騒ぎになり、
とある高等学校の野球部監督がその職を
解かれることになった。

現地イタリアのマスコミでは、
こちらの方がニュースになったようで、
こんなことで馘首になってしまう
日本社会の厳しさを驚きながら
伝えているそうである。

何ともはや、ばかばかしい話である。
おもしろがって話を大きくし、
挙げ句の果てに人の一生を台無しにし、、、

いったいこの国はどこへ行くのだろうか。