2009年3月29日日曜日

春の訪れ

皆さんは、何をもって春の訪れを感じますか?
暖かさ、桜の花あるいは杉花粉。

私の働く組織では、例年4月1日に定期人事異動があり、
その数日前にいわゆる本人内示があり、あちこちで
悲喜こもごもの風景が見られます。
これを見ると、今年も春が来たなと思います。

担当者が猫の目のように変わるという昨今の指摘を反映してか、
一つの職場での在任期間が長くなる傾向があるようです。

ところで私ですが、今回の異動で長年携わった産業振興分野を離れ、
国際交流という全く未知の世界へ異動することになりました。
思い起こせば、この部に配属されたのが平成8年4月。
それから13年間に渡り、同じ部で仕事をしてきました。

4月からは、全く経験のない分野での仕事が待っています。
またいずれ新しい仕事についてはご報告はいたします。
突然のことで戸惑うばかりの数日間でした。

2009年3月23日月曜日

道元への思い

今年は昨年より読書のスピードをゆっくりにして、一冊の本をじっくり読もうと思っており、1月、2月はその予定で進んだのですが、3月にはいって再びヒートアップし、取り憑かれたように数々の書籍に手を伸ばしています。

今年初めに計を立てたように、宗教や哲学あるいは倫理に関する本が高い割合を占めているのですが、最近のお気に入りは「道元禅師」です。
ご存じのとおり道元は鎌倉時代に宗へ留学し、帰国後は「曹洞宗」を国内で開きました。鎌倉五山・京都五山に代表されるように、武家政権と密接な関わりを持ちながら広まった臨済宗とは違い、同じ禅宗でも民衆の間に広く広まっていったようです。
実は、我が家の宗派も曹洞宗で、府内でも北部の方には曹洞宗のお寺が数多くあります。

ところで、道元が精魂を傾けて著したのが「正法限蔵」という書物ですが、是がとてつもなく難解な書物とされています。いろんな方に伺ったり、様々な本で断片的に紹介されているモノを読むのですが、とても手に負える代物とは思えません。
先日読んだひろさちや氏の解説によると、この書物は宗教書であり哲学書である。哲学というのは論理学であり、最も論理的ではない日本語を使って著された最初の哲学書であり、著者自身が非常な苦労をして認めている。ある意味難解であるのはやむを得ない。と紹介されています。
しかしながら一方では、ヘンな解説に頼らずに書かれてあることを書かれたままに素直に読むことで、分かってくるとも書かれています。

なかなか、手が出ないこの書物ですが、近いうちに是非、という思いをますます強くしています。

2009年3月22日日曜日

老人施設火災に思う

去る19日に関東地方にある老人施設で火災があり、10人の高齢者が亡くなった。
報道によると、いわゆる許認可等の手続きを経ていない施設であったようで、東京都内から身寄りのない高齢者が数多く入居していたそうである。

また、今日の新聞ではその続報として、亡くなった方々の身元確認が遅々として進まない状況が報道されている。(詳しくはこちら)

どうも、全く身寄りが無かった方々と肉親はいたものの、その関係が壊れてしまっていた方々がいたようで、読むだけでやり場のない怒りがこみ上げてくる。

私も、他人事ならず父を一人で施設に送り込んでいるわけで、偉そうに言える口ではないが、あまりにも不合理である。施設側の管理の手落ち、不完全さは強く責められるべきであるが、それ以上に、このようなところへ入居せざるを得ないような状況を作ったものに大きな憤りを覚える。

やむにやまれぬ状況であったのだろう、その家族を一方的に責めるわけにもいかないとは思うが、今や亡くなってしまったのだから、少し心を開いてくれれば良いと思うのだけれど、それほどまでに壊れてしまったのだろうか。

国の老人福祉施策は、施設介護から在宅介護へと大きく舵を切っているそうであるが、私の父を含め非常の多くの高齢者が施設に入居している。これらの入居高齢者たちは、今回のこの事故のニュースをどんな思いで見ているのだろうか。それを考えるとさらに心が痛む。

2009年3月21日土曜日

農業の未来は

今朝の新聞で、現在の農政特に減反政策に関する朝日新聞社と東北大学のアンケート調査の結果が、大きく報道されていた。詳しくはこちら

経年的な変化が押さえられていないのが残念であるが、傾向的には従来の農政への懐疑、不信のなせるわざではなかろうか。どうやら国のいうことを鵜呑みにしていてはいけないのではないか、ということに気づき始めたということである。

我が家も実家は米を中心とした農家であったので、何となく分かるのであるが、従来農家、農業というのは徹底的に保護され、非常に手厚い保護をされていた(それこそトキ並に、、、)。農家は米さえ作っていれば、それを国家が適正以上の価格で買い上げてくれ、何とか生きていけたのである。

ところが、それがために農家は自分たちで考えることをやめてしまい、国やその手先となった農協に頼り切り、本来国の根幹を支える産業であるはずの農業を、社会の変化に全くついて行けない斜陽産業に仕立て上げてしまった。

かといって、食べ物に対する好みや安全性にことのほか敏感な日本の消費者に対し、アメリカ型の集約化、大型化は日本の農業には合わないというのも、アンケートの結果が示すとおりである思う。今ようやく、そのことに気づいた担い手たちが全国で様々な取り組みに着手していると聞いている。

天然資源の少ないこの国においては、歴史・伝統・文化と一体化した日本独自の付加価値をつけたサービスを国外の消費者に提供することで経済を回していく必要がある。文化というにはすなわち食文化である。日本のおもてなしの文化は、すべてお客を食でもてなす作法に由来している。その食文化を支えるのが、日本の農業である。

日本の文化、食文化を支えるのは、日本の農業でなければならない。明治維新や第二次世界大戦後の愚を決して繰り返してはならない。

2009年3月20日金曜日

春の気配

今日は彼岸の中日ということで、
いつものごとく父と一緒に
お墓参りに行ってきました。

お墓のある舞鶴地方も
ここ数日の暖かさで、
一気に春がきたようです。







実はこれ、実家の裏山に自生している山葵です
必要なときは、ここから根っこを引き抜いて、
すり下ろして使ったものでした。

旨かったなぁ~!

2009年3月17日火曜日

キネマの都

京都は、日本映画発祥の町といわれています。
町を歩いていると、其処ここにその痕跡が発見されます。

JR二条駅から千本通を北へ少し行くと出世稲荷神社という神社があります。
その神社の裏口(?)にも鳥居があり、その鳥居にはかつての映画人の名が、、、
 



map

また、京福電鉄(嵐電)の帷子ノ辻駅近くには大映通という通りがあり、
その中程にある神社には、こんな碑が、、、


map

これら以外にも、あちこちに探せばあるものです。。

2009年3月15日日曜日

春の空気

このブログを始めてようやく1年がたちました。

始めたときは、何とか1年続いていたら、胸を張って「ブログやってます」と言えると思いながらのスタートでしたので、ようやくこれで大丈夫かなとほっとしています。

今日は3月15日。役所では4月から3月までが会計年度なので、あと半月でいわゆる平成20年度が終わります。
各学校も、あと1週間ぐらいで今年度が終わるようで、我が家の娘たちも後何日と春休みまでのカウントダウンをやっております。
特に下の娘は4月になって進級するのが楽しみなようで、見ているこちらも楽しくなります。

史上空前の大不況も、ひょっとしたら今が底かもしれないという空気が徐々に流れてきました。悪くても4月までで、5月には在庫調整も終わり、いろいろなものが動き出すのでは、ささやかれています。

こういった「空気」というのは非常に大事なもので、この空気がどのように流れるかによって、実体経済の動きも大きく左右されます。
4月になって春になって、みんなの心が少しずつ上向き加減になっていけば、きっと良いことが起きるでしょう。

2009年3月11日水曜日

呪いは解けるか

今朝の新聞で、1985年に阪神タイガースが初の日本一になったときに、道頓堀川に投げ込まれた人形が引き上げられた、という記事を読みました。
なんと大阪版の朝日新聞では、1面の準トップ記事扱いでした。

かねて、それ以後日本一どころか優勝からも遠ざかってしまったことから、「カーネル・サンダースの呪い」とも呼ばれており、真弓新監督を迎えた今年こそは、、、といやが上にも盛り上がりを見せているようです。

思い起こせば、1985年というと私が大学を卒業して府庁に入庁した年で、関西の街中が浮かれまくっていたのを記憶しております。
何を隠そう、実はそれまでは私も熱烈な阪神ファンだったのですが、周囲のあまりな熱狂ぶりに、帰って冷めてしまい、それ以後はプロ野球もあまり見る事がなくなってしまいました。

何はともあれ、地盤沈下の激しい関西件において、盛り上がりがあるというのは良いことです。関西の経済復興には、阪神の活躍が一番の特効薬ともいわれています。
ぜひとも牽引役をお願いしたいものです

2009年3月8日日曜日

若い命

昨日から娘の高校で学年末試験が始まりました。

初日の試験が終わった夕方、ひどく気落ちして帰ってきたので声をかけたところ、当日の朝、同級生が交通事故に遭い、若い命が露と消えてしまったとのことであった。
報道によると、試験のため早朝に自転車で学校へ向かう途上で、左折してくる大型トレーラーに巻き込まれたようである。

運転手はその場で現行犯逮捕されたようであるが、この加害者も私と同年代。ひょっとすると同い年くらいの子供もいたかもしれない。

人間はいずれ死ぬものとは分かっているが、これほど早くにその一生を終える必要は無い。若い人が亡くなるのは本当に悲しい。ご冥福をお祈りしたい。

2009年3月3日火曜日

暴走大臣

ここのところ、麻生内閣の何名かの大臣の暴走が続いている。

今は、東京中央郵便局の建て替えに関して総務大臣がいちゃもんを付けている。どう考えても言いがかりとしか思えないのだが、どうだろうか。

今回の場合は、これまで自分が好き勝手使っていた建物を、多額の負債と共に無理矢理押しつけた上で、従前と同等以上のサービス提供を義務づけ、さらに今後はその建物は文化財だから使用せず、新たに自力で別の施設を設けるよう強要している。

日本郵政とすれば、「こいつは何を言ってるんだ??」という感じではないだろうか。
「文化財だから」といえば大多数の国民が味方になってくれると思い込んでいると思うが、今回の場合、この物件は文化財でも何でもない。特に、日本郵政もこの建物の雰囲気を精一杯配慮した上での再開発計画を立てていると聞く。

古い建物を全てそのままの状態で文化財として保存しなければならないというのは、さすがに難しいのではないか。所有者の意思もあるであろうし、安全上の問題もある。
前の表参道ヒルズのように、古い外観とモダンな内装をうまく組み合わせれば、東京の表玄関にふさわしいランドマークが完成するとおもうのだがどうだろうか。

この愚かな大臣は、「かんぽの宿」騒ぎで一部国民の声に増長して、調子に乗っているとしか思えない。

今度の郵便局騒ぎでは、どう裁断が下されるであろうか。

2009年3月2日月曜日

これぞ職人芸

しばらく投稿をサボっておりましたが、決して息絶えたわけではありません。しっかり生きています。

実は先日来、時計のベルトが壊れかけて気になっていたので、思い切って新しい時計を買おうかと、いろいろ物色していたのですが、今日の帰り道、いつも前を通る時計屋さんに替えベルトがたくさん出ていたので、思い切って入ってみました。

出てこられたおじさんに、ベルトを替えたいと相談すると、特殊形状の時計であっても簡単に直せることを教えてくれ、すぐにいくつか見せてくれてました。

そのうちの一本を選んで待つこと5分。きれいに補正して時計にセットしてくれました。お値段はベルト代金のみの2400円。すばらしい職人の技!すっかりうれしくなり、帰ってきました。