2008年4月28日月曜日

消えゆく空港

ドイツのベルリンで先日実施された住民投票の結果、
市内中心部にあるテンペルホフ空港の今年10月閉鎖が決まったそうです。

この空港は、ベルリンにある3つの空港のうちもっと古いもので、
第三帝国様式の外観は、威厳と存在感にあふれるもので、
第2次大戦後のベルリン封鎖の際には、物資の輸送基地として
大活躍し、1年もの間、西ベルリン市民の生活を支えました。

当時最も大量に運ばれた物は、食料や飲料ではなく
石炭で、数分間おきに運ばれてきたそうです。
また、飛行機をいったん着陸させると燃料がたくさん要るので、
高度を下げて、滑走路に落下させていくという荒っぽい
方法がとられたとも聞いています。

この空港は、非常にこぢんまりとしているので、
空港玄関から搭乗口まで数分でたどり着けるという便利さで
何度も利用したものです。
もっとも、滑走路が短かったので、プロペラ機しか使用できず、
ジェット時代に取り残されてしまっており、
近年は寂しいかぎりであったという報道です。

おそらく、何らかの形で残されるとは思うのですが、
また一つ時代の生き証人が消えていきます。

2008年4月26日土曜日

ドイツの桜

桜で思い出しました。

海外にも桜ってあるのでしょうか。。。
ご存じのとおり、ソメイヨシノは実がならないので、
もともと1本の木から挿し木で増やされてきたそうなので、
誰かが、持ち込まない限りあり得ませんが、
もともと、サクランボは海外にもありますので、
桜によく似た木はあるようです。

ドイツでも、様子は同じで、郊外へ行くと
広大なサクランボ畑があって、花の時期には
美しい桜(モドキ)が満開になります。

多くの農園では、この時期農園を開放して
花の下にテーブルを出し、行楽客を迎えてくれます。

私も、良く車を走らせては、そこで美味しい
コーヒーなどを頂いたものです。

外国人には、我々日本人が桜に対して持つ独特の感情
というのは理解できないと思いますが、
本物のソメイヨシノを見たら、少しは理解して
もらえるのではないかなと思います。

桜の葉

花びらが散った後の桜がとても冷たくされるように、、、
と歌ったのは誰だったでしょうか。

あれほど、満開を誇った桜も、あっという間に
散ってしまい、その後には、緑の美しい葉が
木を覆っています。

実は、私はこのときの桜が一番お気に入りです。
新緑の影に立ち、太陽を見上げたときの木漏れ陽は、
最高に美しく感じられます。

ちょうどこの時期の桜の葉を摘んで、来春の桜餅のために
美しい色を保ったまま、塩漬けにしておくとか。
全国で使用する葉っぱのほとんどを伊豆地方で作っている
という話を聞いたことがあります。
本当でしょうか。

ほんのりとした塩味と、餡の甘みを楽しむためにも
桜餅は是非とも葉っぱごと食べてください。

2008年4月19日土曜日

人の話を聞くと言うこと

今週は、無理を言ってあちこちのセミナー、講演会へ
足繁く通った一週間でした。

16日、17日は大阪へ、18日は同志社大学へと
あちこち、アンテナを張り巡らしては、探し出してきました。

その中で、18日の同志社大学であったものは、
CSRに関するパネルディスカッションと、
伊藤忠商事の宇沢会長による講演会の二本立てで、
先日、宇沢氏の著書に感動した私としては、
大変楽しみにしていた講演会でした。

予定された時間は1時間と短いものでしたが、
含蓄のある素晴らしいものでした。

メインテーマがこれからの日本経済でありましたので、
結びに、今後日本が取組べきものを上げられましたが
その中で、今日本で働く人のほとんどが中小企業で働いている。
ところが、その人達の所得は年を追うごとに下がってきている。
一方で、大企業の従業員の所得は上昇してきている。

これらはまさにグローバル経済の光と影である。

日本経済の再生はこれら中小企業の再生無くしてありえない。
そして、それは官だけの仕事ではない。
官にはとても任せておけない。
官民上げて取組課題である。

私の仕事柄、非常の得るところの多い講演でした。

人の話を聞くと言うことは、とにかく楽しい。

2008年4月14日月曜日

健康について

今日は、2ヶ月に1度の定期検診日です。
今から4年前に大病をして以来、欠かせぬ行事となりました。

実はこの間、決して平穏に過ぎたのではなく、
その1年後に再発し、再度、入院手術という波瀾万丈の時期がありました。

結局のところ、その年の大文字の送り火は病院の窓から見ることになり、
全く同じ時期に、手術を受けるという憂き目にあいました。

ちょうど、それまでとは職場でのポジションも変わり、
ストレスがたまりやすい状態であったのかも知れませんが、
健康には自信があっただけに、大変なショックを受けたものでした。

幸いにして、職場の上司や同僚にも恵まれて、大変な迷惑はかけましたが
何とか、生きながらえているところです。

何はともあれ、今日も何事もなく終わり、ホッと一息ついているところです。
本当に、健康であると言うことはありがたいことです。

2008年4月13日日曜日

働くということ

大学を出て、今の仕事に就いてから丸23年が過ぎ、24年目に入っています。
23年前というと、時代は昭和の終盤。
お荷物と言われた阪神タイガースが21年ぶりに優勝して、
関西一円が大いに湧いた年でした。
さらには、NTT株が大ブームになるなど、バブルの全盛期。

あれからこんなに時が経って、知らぬ間に定年退職までの期間の方が
遙かに短くなっていました。

最近、少し時間があることもあって、「働く」ということについて
いろいろと考えることがあります。

働くことの意味、、、
入社したころは何となく、家族ができてからは生活のため、
そして、残り時間が見えてきた最近は、、、
いわゆる自己実現のために働いているのかな、
と思うようになってきました。

もちろん、公務サービス業に従事している以上、
世の中のために働くということは当然なのですが、
その一方で、10数年後に定年退職を迎えた後の人生の過ごし方を
しっかりと見据えた上で、働いていきたいと考えています。

具体的にはまだ見えていませんが、
時間をかけてもう一度勉強してみたいこともあり、
その結果を、今までお世話になった人たちへ恩返ししていけるような
そんな、人生を送りたいと考えています。

そうやって、目標が見えてくれば、
働くと言うことも、結構楽しい。

2008年4月11日金曜日

注意

今、通勤途上で読んでいるのが、
丹羽宇一郎さんの「人は仕事で磨かれる」です。

元、伊藤忠商事の社長さんで、これまでの経験談などを
中心に書かれており、とてもおもしろく読んでいます。

今日読んだところには、現場主義のことが書かれていました。
とにかく、現地現場に足を運んで確認すること。

「犬が人を咬んでもニュースにはならないけど、
人が犬を咬んだらニュースになる。」
新聞などで接するニュースは、基本的に後者のケース。
本当は、どうなのか。それは現地現場に行かないとわからない。
また、どんな物も注意しながら見ていないと、大事なことは解らない。

まだ、読み切っていませんが、とてもおもしろい。

2008年4月8日火曜日

嵯峨野線

先日から、嵯峨野線の花園~太秦間の高架工事が終わり
これまでより少し高いところを走っています。
おかげで、これまでとは違った景色が見られて楽しいです。

特に、おすすめは東映太秦映画村です。

以前は、何棟もあるスタジオの横を通り過ぎるだけでしたが、
少し高くなったおかげで、村の内部を少し覗くことができます。
丁度今は、満開の桜を見ることができて、非常に良いです。

春の嵯峨野線にいらっしゃいませ!!

2008年4月4日金曜日

新入

春は新入社員さんの季節です。
朝の電車でも、新しい顔ぶれが増えてきます。
これまで、何となく決まっていた席の顔ぶれも、
このときに一気に再編されておもしろいです。

みんな最初は、少し余裕を持って早めの電車に乗るのですが、
いつの間にか時間管理に余裕ができて、少し遅めの電車に
切り替えていく人も結構いるようです。

来週のからは、学校も始まります。
そのときに再びちいさな混乱が起こり、
そして、いつも間にか新秩序が生まれていきます。

みなさん、向こう一年どうぞよろしく。

2008年4月1日火曜日

待ち遠しい季節

4月になって、本当に暖かくなってきました。
これで、桜が咲き始めると春が一気に日本列島を駆け上っていくような気がします。
世界的に見ても、日本という国は四季を通じて極端な変動がなく、比較的穏やかに推移していきます。特に春は、桜という象徴的な花が彩る美しく、過ごしやすい季節となっています。

ところで、他の先進諸国はと言うと、意外とそうではありません。例えば以前私が住んだことがあるドイツは、日本で謂うと北海道のさらに北に位置することから、冬はかなり厳しい寒さに襲われます。雪は少ないのですが、気温は釧路辺りとほぼ同じくらいでした。
緯度が高いとそれだけ昼間の時間が短く、夕方の4時を過ぎると本当に真っ暗になってしまいます。ドイツの人にとって、暗くて寒い冬の時期は本当に鬱陶しいものです。冬場には、鬱病の発病率や自殺率が上がるという噂も本当らしく聞こえます。

そんな厳しい冬を越えた後に迎える春というものが、どれほど素晴らしいものか!
当然の事ながら、ドイツも北半球の国ですから冬至が一年で最も昼が短く、それから夏至に向けて、一日一日と昼の部分が長くなり、日の入りが徐々に遅くなってきます。
そして、ある日を境に一気に日没時刻が1時間遅くなります。
そう、サマータイムへの切り替えが始まるのです。

ドイツでは、3月の最終日曜から10月の最終日曜までの間が夏時間とされています。昼間の時間が長くなることで、まさに春を実感するのです。
それ以外にも、丁度この時期にキリスト教の祝祭日である復活祭があって、暗黒の冬からの復活を祝っているようにも感じられます。

ドイツの春は短いですが、とても感動的な季節でもあります。