2016年6月29日水曜日

読書癖

毎月、だいたい15冊くらいの本を読んでいるのですが、よく皆さんから、いつ読んでいるのか、何冊か同時に読んでいるのか、というようなことをよく聞かれます。

基本的に、自宅ではテレビを見ることがないので、皆さんがテレビを見るために使っている時間を読書に当てている感じです。

朝は、通勤の電車の中で20数分(朝は座れるので、ゆっくり読めます)。職場では読むことがなく、帰りの電車の中で同じくらい(座れるのは半々なので、読めないこともあります)。この電車の中では、文庫か新書が基本です。

帰宅後は、食事と風呂を終え、諸々の雑務を終えた10時頃から約2時間。ここはハードカバーの書籍が中心となります。ノンフィクションと小説を平行読みすることもあります。

そして休日は、出かけない日は映画のDVDを見ていることが多いのですが、それに飽きると小説を読んでいることが多いです。

ということで、だいたい3~4冊の本を同時平行で読んでいることになります。

そんな人生楽しいのかって?


それなりに楽しいです。

大英帝国EU離脱

久しぶりの投稿です。

今最大のニュースは、イギリスの国民投票でのEU離脱派勝利とそれに伴う世界経済の大混乱ではないでしょうか。

どうせいつかは崩壊するシステムだったのだから仕方がない、EUもさっさと解体した方が良いという見方もあるようですが、私の考えは少し違います。

EUという仕組みが生まれたそもそもの経過などは皆さんご存じだと思いますが、私はドイツの封じ込めとイギリスの欧州外しが、その最大の目的だったと理解しています。

まず、二度の世界大戦を引き起こしたドイツの暴発を繰り返さないこと、そのためにドイツを欧州の内部に封じ込め、他の国の監視下に置くことにしました。結果的に、通貨統合まで果たしたことで、EUの中でドイツ一人勝ち状態に陥ってしまったのは、他の諸国が調子に乗って通貨統合の枠を広げすぎたことが原因です。まぁ、自業自得ですね。

そして、もう一点のイギリスの欧州外しですが、これは英仏の覇権争いによるものです。ヨーロッパの列強国の中で唯一異彩を放っているのがイギリスです。これがなぜ許されているかというと、元植民地であったアメリカが、最大の経済大国になったことで、旧宗主国であるイギリスの世界的な地位が、実力以上に評価されていることによります。イギリスがヨーロッパの中心であるという幻想もそこに原因があります。それをフランスはドイツ・イタリアと組むことで、欧州の最強国であるイギリスの相対的な地位を低下させようとしたのです。

しかるに、アメリカの旧宗主国であるという過去の栄光も廃れてしまった今、イギリスが拠って立てる基礎は、欧州の列強国であるというところにしかないにも関わらず、その唯一の拠り所をも自ら手放してしまうとは、正規の愚行としか私には思えません。


ポンドも一気に下がってしまいました。やけになってEUを離脱することで、イギリスは確実に崩壊の道をたどります。新たな火種にならないことを祈るのみです。