2008年6月30日月曜日

開いてて良かった?

今朝の朝日新聞の一面では、コンビニエンスストアの営業時間規制についての全国自治体の対応状況などについての記事がトップに書かれていた。

実は私も、自宅の道を挟んだ向かい側にも24時間営業のコンビニエンスストアがあり、多大な迷惑を被っている一人である。
深夜になると、駐車場にどこからか若い連中が集まってきて、呑む、騒ぐ、傍若無人の御乱行である。
騒いだ後のゴミは、我が家の駐車場に放置されるなど、全くもって迷惑千万である。

私自身が、そんな深夜にコンビニを利用する習慣がないもので、24時間も営業する必要はないと思うのだが、世の中の人はそうではないらしい。
一番驚いたのは、コンビニが「深夜の駆け込み寺」になっているということである。ある調査によると、身の危険を覚えた方が年間1万件以上もコンビニに駆け込んで難を逃れたケースがあるようである。
おそらく、そのような防犯上の貢献というのも見逃せないのだろうとは思うが、ちょっと待って欲しい。
本来、そういった機能を担うべきは誰なのか?地域コミュニティが備えているべきものであって、それだけを錦の御旗にされても困ってしまう。

確かに24時間営業している窓口というのはとても便利だと思うのだが、我々人間というのは、どこまでコンビエンスを追求すれば気が済むのだろうか。

今からほんの20数年前、世の中にこれほど24時間営業のお店が普及していなかった頃、我々の生活にどれほどの不都合があったであろうか。
自分たちが知恵を働かせ、工夫すれば何でもなかったことが、手を伸ばせば(むしろ、手を伸ばすことすらなく)すぐに届いてしまう世の中になったせいで、その知恵を働かせることを辞めてしまった人類は、これからどうなるのだろうか。

といって、今すぐにコンビニの24時間営業を全て禁止、と言うのも現実を無視した話である。
私たちが、今のうちにもう少し知恵を働かせつつ生きていかないと、人類はきっとトンでもない終末を迎えてしまう。それも、我々愚かな日本人は真っ先に。

2008年6月22日日曜日

梅雨空に思う

梅雨入りしてからしばらくは好天が続いていたが、ここへ来て、ようやくその本領発揮。この3日ほどは、雨模様の日々となっている。
遠く九州では、大雨になったようで、犠牲者も出ているという。

以前、いわゆる土砂災害などに関わる仕事に就いていたこともあって、自然災害については、他人事とは思えず心痛むことがしばしばである。

さて、先日近畿地方の大水系である淀川の治水に関して、大きな問題が起こっている。いわゆる淀川水系流域委員会と地方建設局の対立である。

全国のダム建設計画を巡って、あちこちで大きな議論を巻き起こし、そのうちのいくつかでは無駄な公共事業の代表のように言われ、中止が決定された例もある。

そういった風潮の中で、流域委員会が淀川で進められていたダム計画飲み直しを求め、ダムに頼らない治水計画を求めたが、国土交通省が一方的にその意見を無視し、ダム計画の決行を表明したというのが、その騒ぎの全体像である。

どちらの言い分が正しいか、ことが人命に関わることだけに、その判断をすることは非常に難しい。もちろん、堤防も整備してダムも造って、とした方が国民の生活にとっては安全であることに違いはない。あるに越したことはないのである。

しかしながら、それが度を超したものであった場合、そう簡単に言い切れないのである。もちろん、そこに費用対効果の概念を持ち込むことは正しくないと思う。一人でも多くの人命が救えるのであれば、巨額の経費が掛かってもやむを得ないと言う考え方もある。であるが、やはり流域委員会の言うように、他の手法でダムと同等の効果を上げることができるのではないか。避難態勢や予防体制を充実させることで、犠牲を最小限に食い止めることができるのではないか。
さらに、ダムを建設することで失われる自然や生活は、決して再現することができない。

万が一、災害があったとき誰が責任を取るのか。と国土交通省の役人が語っていたが、彼らだって、責任が取れるはずがないのである。であるならば、200年に1度の災害に備えるような完璧な構造物を作ることに邁進するのではなく、今の生活を変えることなく、安全性をより高めるような方策を、お役人に任せるのではなく、関係するみんなで考えるべきなのではないか。

もちろん、自分たちだけでなく自分たちの次の世代のことも十分に考えつつ。。。

2008年6月21日土曜日

機種変

最近、携帯電話の機種変更をしました。
前の携帯は3年少し使っていたので、そろそろお役ご免と言ったところです。

今度の機種で初めてワンセグが見られるようになりました。

もともとテレビはほとんど見ないので、どれほど便利なのかな??
と思っておりましたが、毎日乗る電車の中を見回してみると、
結構車内で見ているんですね!!

いやぁ、驚きました。
気がつくと、みんな携帯でテレビを見たり、音楽を聴いたり、
ゲームをやったりと忙しい。

よくもあれだけの小さな箱に良くもあれだけの機能を
詰め込んだものとえらい感心してしまいました。

この後は、どこまで機能が付加されていくのでしょうか。
恐るべし、携帯電話!!

2008年6月15日日曜日

地が震える

昨日、東北地方をかなり強い地震が襲った。
先日の中国での大震災の記憶が新鮮なだけに、
被災された方々の恐怖感は、想像にあまりある。

関西に住んでいると、阪神淡路大震災の記憶が
よみがえってくるのであるが、これとて、すでに13年前。

天災は忘れた頃にやってくる。の言葉どおり、
私たちが油断をした頃を見計らうように襲ってくる。

天変地異は、地球がにすむ限りやむを得ないとしても、
それが即災害に結びつくかどうかというのは、
我々の普段からの心がけにある。
危機管理というのは、役所だけの仕事ではない。

2008年6月8日日曜日

今年の虎は

梅雨に入ったが、ここのところそれらしい雨は降っていない。
とはいえ、じめじめとした空気だけは運んでくるようで、
すっきりとしない気候が続いている。

そんな中、関西では虎が大暴れしている。
プロ野球のセントラルリーグでは、事前の予想を裏切って
阪神タイガースがぶっちぎりの首位を走っていて、
躍進が予想された東京の某球団は、すでに来季の
監督問題が取りざたされている。
10数年前までは、全く逆の立場だったのが嘘みたいである。

そのきっかけを作った星野仙一という人は
本当に凄い人であると思う。
この夏の北京でもぜひそのリーダーシップで、
JAPANにメダルを期待したい。

もう一つ大暴れしたのが、京都動物園のアムールトラ。
こちらは、飼育員に襲いかかり、その命を奪ってしまった。
何が、あったのかは良くわからないが、恐ろしいことである。
慣れていたとしても、やはり猛獣である。
ほんの少しの油断が、恐ろしい結果を招くということか。
飼育員氏の冥福をお祈りします。

2008年6月5日木曜日

現場力

京都府は早くも梅雨に入ってしまいました。
これから1ケ月もじめじめした日が続くかと思うと
まったくうんざりしてしまいます。

ところで、先日梅雨の晴れ間を縫って、
大阪まで行って参りました。

「現場力」シリーズの著書で有名な
遠藤功さんの講演会を聞くことが目的でした。

お話の内容は、これまでにいろいろなところで
発表されていたことを、うまく繋げながらのお話でしたが、
実際に生の声で聞くというのはまた違うもので、
非常に興味深く聞かせていただきました。

かねて、戦後日本が高い競争力を誇ってきた要因の一つとして、
強い現場力を持っていることを挙げておられます。
例えば、経営を構成する「ビジョン」「戦略」「オペレーション(現場)」
の3つの層のうち、「ビジョン」「戦略」(「本社力」とよんでおられました)は、
簡単にまねをすることができる。
しかしながら、現場でのオペレーションについては、
なかなかまねをすることができないし、大きな格差がある。
これが実は、日本企業の競争力の根幹である。
強い企業は、必ず強い現場を持っている。

この強い現場力を構成するのが、次の3つ
・自分が業績向上を担っているという強い当事者意識
・個人ではなく組織としての能力になっている。
・チャンピオンを目指すところまでの現場力の高まり

強い現場力を付けるために必要なことが組織の「くせ」と「しつけ」。
良い「くせ」をつけるため、しっかり「しつけ」ましょう。

明解でおもしろかったです。