ユーロの値下がりが半端ではありません。
対円だけではなく、ドルに対しても値を下げており、行ったどこまで下がるのか予断を許さない状況になっています。
昨年来の一部のユーロ参加国の財政不安が背景にあるとはいえ、尋常ではありません。
今や世界の経済は、一つの国や地域だけで完結していることはできません。カネもモノもものすごいスピードで世界を駆け巡っています。
ほとんどの企業は、それを奇貨として利益を上げているわけですが、これほど為替に変動があると、その利益も簡単に吹っ飛んでしまいます。
逆に、このユーロ安で、ヨーロッパの輸出産業が一息つけることができれば、世界経済にとっては良いのですが、一部の国を除いては、その恩恵に浴さないところもあるのではないか。
そうなったとき、ある経済誌が予想したように、ユーロからの離脱を考える国家が出てくることも十分想定される。
前世紀末に大きな期待を持って生まれた通貨統合である。何とかこの枠組みを守ってほしい。
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