「平安京遷都」という新書を読みました。
タイトルはお堅い本ですが、古代史を概観的にまとめた判りやすい本となっています。
既に5冊目なのですが、タイトルに惹かれてこの本だけを買ってきました。
平安京に都がおかれた8世紀末から10世紀頃までをテーマとしていますが、ちょうどこの時代は国家としての正史が編まれなかった時代と重なっており、正確な記録がないようです。
その中にあっても、仮名文字の成立など現代社会の基礎となる事柄が成立したのもこの頃です。
また、先の東日本大震災で改めて語られることの多い、貞観地震もちょうどこの頃です。
そして、気味の悪いことに富士山の大噴火、貞観地震、東南海地震と大きな自然災害が相次いで発生したのもこの頃だったようです。
おそらく、想像を絶する恐怖だったことでしょう。
今、毎日通勤途中でかつての平安宮大極殿跡を横切るように通りながら、その頃の人や社会の営みに思いをはせています。
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