昨年末にチュニジアで始まった革命(?)が、周辺諸国に飛び火し、政治的には最も安定していると言われていたエジプトのムバラク政権が、あっという間に崩壊してしまったのは、驚きでした。
エジプトのカイロには、今から10年くらい前に旅行したことがありまして、比較的のんびりした国であったことを思い出します。
イスラム国家なのですが、戒律もそれほど厳しくはなかったように感じましたし、宿泊していたホテルからほど近い所でお酒も入手できました。確かビールやワインもあったと記憶していますが、さすがに種類は少なく、また有名なスコッチにうり二つのウィスキーなども販売していたことを覚えています。
ギザのピラミッドはもちろん、カイロ市内にあるコプト教(確か土着のキリスト教の一派だったと記憶しています)の教会や、スークとよばれる迷路のような市場など見所はたくさんありましたが、それらも被害を受けたのではないかと心を痛めております。
どんな政権であっても、長期にわたると徐々に内部が腐ってくるというのはよくある話で、今回のできごとも歴史の必然であったのかも知れません。
そして、次はあのカダフィ大佐のリビアに混乱が起こっています。
こちらは、政治制度がないため政権と呼べるのかどうか判りませんが、権力側は武力で解決を図ろうとしています。
混乱はいつまで続くやら、インターネットの普及でこれまで抑圧されていた層にも、リアルタイムで世界中から様々な情報が届くようになり、かつてのような独裁政治を継続していくことがとても難しくなりました。
今、私の興味は、ついご近所にあるあの独裁国家です。
何かが起こるのではないでしょうか。
今日は2月28日。1922年の今日、エジプトはイギリスから独立しました。
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