2011年2月13日日曜日

新書大賞2011

先日、昨年2010年に出版された新書の中から“最高の新書本”を選ぶ「新書大賞2011」の受賞作が発表されました。

1位 『宇宙は何でできているのか』(村山斉/著、幻冬舎/刊)
2位 『デフレの正体』(藻谷浩介/著、角川書店/刊)
3位 『街場のメディア論』(内田樹/著、光文社/刊)
4位 『競争と公平感』(大竹文雄/著、中央公論新社/刊)
5位 『伊藤博文』(瀧井一博/著、中央公論新社/刊)
6位 『葬式は、要らない』(島田裕巳/著、幻冬舎/刊)
7位 『希望難民ご一行様』(古市憲寿/著、光文社/刊)
8位 『田中角栄の昭和』(保阪正康/著、朝日新聞社/刊)
9位 『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』(若宮健/著、祥伝社/刊)
10位 『つくられた「日本の心」神話』(輪島裕介博/著、光文社/刊)

昨年の大賞は、今年も3位に入った内田氏の「日本辺境論」でしたが、大変面白い一冊で、その後彼の著書を何冊か読むことになりました。
今回の「街場のメディア論」もその一冊で、これまた面白かった。過去の著書もクオリティが高く、読んでいる私を飽きさせることのない本ばかりでした。

二位に入った藻谷氏の「デフレの正体」も、とても面白い本でした。数年前に氏に講演をお願いしたことがあって、とても面白い話をしてくれたことを思い出します。
この本を出版されたときも、メールをいただいて、すぐに書店に走ったことを思い出します。私の中では、昨年のナンバーワンです。

そのほかで読んだ本は、6位の「葬式は、要らない」だけですが、これはイマイチ面白くなかった。評価は高いようですが、お勧めは致しません。

そのほか本賞が掲載された「中央公論3月号」の永江×宮崎び対談によれば、昨年は新書不作の年だったそうです。

こういう、ランキングを見ていていつも思うのですが、世の中にはどれだけの本があふれているのでしょうか。ほとんどの本は目にしているはずなのに、中にはタイトルすら見たことがないという本が、たくさんランクインしています。

本当に、きりがない世界ですね。

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