2009年12月14日月曜日

犬も歩けば

京都の街中を歩いていると、あちらこちらに「○○○跡」といった碑を見かけますが、京都特有でおもしろいのは、それらがあらゆる時代に渡っていることです。

皆さんご承知のとおり、京都が歴史の中心舞台になったのは、平安遷都から鎌倉幕府開府まで、室町幕府開府から江戸幕府開府まで、そして江戸幕府の幕末からの数年間で、前後およそ1000年以上の長きにわたっています。

もちろん、それらすべての場所が確定されているわけではなく、いわゆる平安時代の建物(大内裏を含む)は応仁の乱(いわゆる「この前の戦争」ですね)までにほとんどが灰燼に帰し、その遺構が定かでないものも多くあります。

そういった、碑を手がかりに街を歩くのも結構おもしろいものです。

たとえば、来年の大河ドラマは坂本龍馬だそうで、再び幕末ブームが訪れるようですが、かの長州藩京都藩屋敷跡には現在大きなホテルが建っておりますし、新撰組で名高い「旅籠池田屋」跡は、長い間パチンコ屋でしたが、今は同名をいただく居酒屋になっております。
かくいう、京都府庁もその昔江戸幕府の「京都守護職」が置かれていたところで、時を越えて同じような機能を持った機関が置かれていることが分かります。

最近は、現在の地図に過去の歴史上の舞台をプロットした地図も販売されており、こういった街歩きの手助けをしてくれます。
しかしながら、こういった手助けがなくぶらぶら歩いている途中で思わぬ発見があることも楽しいものです。

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