2009年12月23日水曜日

ミシュラン

今日の新聞に「GOETHE」という雑誌の記事下広告が出ており、「総力特集ミシュラン徹底検証」という見出しに惹かれ文字を追っておりましたところ、「東京版、京都・大阪版における8つの矛盾と疑問」が上げられていた。
曰く
1 鮎もシンコも「それなんですか?」無知な調査員が味を評価
2 食事中に写真撮影!素人写真を勝手に掲載
3 星の見直しには味は関係なし
4 予約した店を平気でドタキャン。上から目線で店を翻弄
5 評価する立場のミシュランが店に京都版制作を依頼
6 ミシュランの陰には名門調理師専門学校もあり
7 断っても断っても勝手に掲載。なのに裁判には勝てない!?
8 客足には影響なし!ミシュランの威力は星の彼方へ

実は、ドイツに滞在していた頃、ミシュランのホテル・レストランガイドには本当にお世話になった。特にホテルを探すときには、とても小さな町であっても、簡単な市街地図にホテルがプロットされており、初めてのところでも迷うことなく逝くことができる代物であった。
特に事前にホテルを決めることなく車でふらりと出かけ、行った先から電話したり、あるいはフロントへ直接乗り込んで空室を尋ねたりするときに、なくてはならないものであった。
このリストに掲載されているホテル、レストランであれば、ほぼ満足できる水準で、まず裏切られることはないという感じであった。

レストランについては、味や雰囲気などを手がかりに4等級に分けられているのは誰もが知るとおりであるが、星が付いていないからといって、決して侮れるものではない。

さて今回、ミシュランの日本版が発行されて、いちばん驚いたのが、ひとつひとつのお店についてとても詳しく書かれていることである。
ヨーロッパなどで手にしていたガイドブックには、お店の紹介は連絡先、所在地、利用できるカード、価格帯などほんの2~3行。写真や絵なんか全くなく、せいぜいお勧めの料理があるところは、それが付け加わっているくらいでした。
だから、昨年初めて東京版を見たときには、こりゃ何じゃ??と思ったものでした。もし、あれから10年で本家のものもあんな風に変わっていたとしたらショックなのですが、、、

そんなこんなを考えると、ミシュランが日本版を出したのは、まさにミシュランが日本をお得意様(カモ)と思っているからに違いなく、あまりバカ騒ぎするのもいかがなものかなと思います。

前に上げた特集も、明らかにミシュランを絶対視、特別視した現れで、名前に便乗して雑誌を売り上げようというあざとい手法には、開いた口がふさがりません。
味覚なんて言うのは、人によって好みが違うのは当たり前、万人においしい食べ物なんて言うのがあるはずがない。
当時のベルリンには確か一つ星レストランが2軒ありましたが、その事実をしていたのは日本人ばかり、現地のドイツ人はほとんどそのことを知りませんでした。

星があろうと無かろうと、おいしいかどうかは自分で決める。好みなんてそんなものではないでしょうか。

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