2008年5月20日火曜日

福田さんどうする?

福田首相の支持率が、低下の一途をたどっている。
亡父である福田赳夫氏は、嫌いな政治家ではなかったので、
個人的には、非常に複雑な心持ちがしている。

支持率が上がらない原因は、いくつかあると思うが、
私は、あの話し方に大きな原因があるのではないかと思っている。
いかにも、相手を小馬鹿にしたような、あの話し方である。

想像するに、いわゆるぶら下がり取材というあのスタイル。
ある新聞社によると、首相番は政治部の新米記者が努め、
より突っ込んだ取材が必要な官房長官付けには
ベテラン記者を充てるのが慣わしだそうだ。

ということは、福田さんは若造達を相手に話をしている訳だ。
少し油断をすると、ああいうしゃべり方になってしまうのは
ある意味仕方がないのかも知れない。

道理で、歴代首相達は、つい口を滑らしてしまうと言う愚を
何度も繰り返ししてしまうわけである。

その点、したたかだったのは小泉さんである。
彼は、聞かれた質問に対して、決して質問者に答えることをしなかった。
常に、その向こうにいる国民に対して答えるというスタイルを堅持した。
多少トンチンカンな受け答えになったとしても、
彼にとっては、それが唯一の正解であったわけである。

党内に基盤を持たない小泉さんならではの手法といえようか。
今後すぐに、福田さんがそのスタイルを変えることはできないだろう。
すでに、明らかな「死に体内閣」である。

今日の読売新聞では、支持率回復のためには
税体系の抜本改革、消費者本位の消費者庁設置、温暖化対策など
これらのテーマの具体的政策を迅速に実行していくしかない。
と結んでいるが、今の支持率でそのような政策を打ち出すことができるのか。

残念ながら、人が全く見あたらない状態ではあるが、
福田さんの残された仕事は、次の人に上手く引き継ぐこと。
それしか残っていないのではないか。

亡福田赳夫のファンとしては、ついそう思ってしまう。

0 件のコメント: