福田首相の支持率が、低下の一途をたどっている。
亡父である福田赳夫氏は、嫌いな政治家ではなかったので、
個人的には、非常に複雑な心持ちがしている。
支持率が上がらない原因は、いくつかあると思うが、
私は、あの話し方に大きな原因があるのではないかと思っている。
いかにも、相手を小馬鹿にしたような、あの話し方である。
想像するに、いわゆるぶら下がり取材というあのスタイル。
ある新聞社によると、首相番は政治部の新米記者が努め、
より突っ込んだ取材が必要な官房長官付けには
ベテラン記者を充てるのが慣わしだそうだ。
ということは、福田さんは若造達を相手に話をしている訳だ。
少し油断をすると、ああいうしゃべり方になってしまうのは
ある意味仕方がないのかも知れない。
道理で、歴代首相達は、つい口を滑らしてしまうと言う愚を
何度も繰り返ししてしまうわけである。
その点、したたかだったのは小泉さんである。
彼は、聞かれた質問に対して、決して質問者に答えることをしなかった。
常に、その向こうにいる国民に対して答えるというスタイルを堅持した。
多少トンチンカンな受け答えになったとしても、
彼にとっては、それが唯一の正解であったわけである。
党内に基盤を持たない小泉さんならではの手法といえようか。
今後すぐに、福田さんがそのスタイルを変えることはできないだろう。
すでに、明らかな「死に体内閣」である。
今日の読売新聞では、支持率回復のためには
税体系の抜本改革、消費者本位の消費者庁設置、温暖化対策など
これらのテーマの具体的政策を迅速に実行していくしかない。
と結んでいるが、今の支持率でそのような政策を打ち出すことができるのか。
残念ながら、人が全く見あたらない状態ではあるが、
福田さんの残された仕事は、次の人に上手く引き継ぐこと。
それしか残っていないのではないか。
亡福田赳夫のファンとしては、ついそう思ってしまう。
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