2008年5月12日月曜日

なぜ、外国人観光客は日本に来ないのか

先日、おもしろいレポートを読んだので紹介したい。

日本は、世界でも屈指の観光赤字国で、
日本人の海外での消費額から外国人の国内消費額を
差し引いた観光収支は290億ドルの赤字となるそうである。

これは以前から日本にとっての大きな課題となっており、
「Visit Japan Campaign」と銘打って、
国を挙げて様々な事業に取り組んだ結果、
ここ数年は外国人観光客が増加の傾向を示している。

しかしながら、このレポートでは、
いつか頭打ちになるときがくると警鐘を鳴らしている。

なぜ、外国人観光客が日本へ来ないのか。

単純明快な理由として、
「海外の成熟した観光客のタイプにふさわしい
観光サービスが今の日本にないから」と指摘する。

まさに至言であり、従来型の「温泉」「史跡」
「テーマパーク」と言った観光資源には、彼らは興味を抱かない。
それに気づかず、従来型のマーケティングを繰り返しても、
先細りをするばかりである。

成熟した観光客が抱く興味の対象は何か。
実は、それは日本人と全く同じなのである。
我々が旅行に行って、一体何を求めるか。
それに気づけば答えは自ずと見えてくる。

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