2012年2月26日日曜日

河北新報のいちばん長い日

河北新報のいちばん長い日』という本があります。

昨年の東北大震災で被災した宮城県にある地方新聞社が、震災直後から地元密着の地方新聞社らしく“被災者とともに”あり続けた姿が克明に記録された本です。

あれだけの大災害が起きると、その中心地帯は情報の空白地帯になってしまうと言うのは、何度も経験されたことです。そのときに、貴重な情報を届ける新聞などのメディアは、まさにライフラインと言っても良いでしょう。

この本の中には、ありきたりの感動話だけではなく、災害のさなかで、自らも被災者でありながら、報道者であり続けた尊い姿と他社に先駆けてスクープをモノにしたいという記者としての赤裸々な姿が垣間見えて、非常におもしろく書かれている。

こうやって記録を残しておくことは、次の災害への備えにつながる。

0 件のコメント: