2012年2月19日日曜日

日本経済の奇妙な常識

日本経済の奇妙な常識」という本を読んだ。
以前「スタバではグランデを買え」という本を書いた著者が、最近書いた新書である。

我々が普段、政府の発表や大新聞の報道で“常識”と考えさせられていたことを『本当にそうなのか』『何かに騙されているのではないか』と考えさせる良いきっかけになる本である。

経済学は、過去の事象から将来を占うモノで、必ずしも想像したとおりにはならないところがおもしろい。だからどのような理論であっても正解と言えるかどうかは、やってみないと判らない。

一つの経済的な事象を捕まえても、そいつが日本経済に正の影響を与えるか負の影響を与えるかは全く想像できないし、またそのときの他の要因を的確に分析することもほぼ不可能である。

そういったことを前提に読むと、彼が言っていることも、将来への道標としては誠に頼りないのではあるが、それでも“常識”を懐疑的に考えられるようにいなっただけでも、読む価値ありの一冊である。

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