2009年7月22日水曜日

7月23日と言えば

先週関東方面で梅雨が明けたと発表されたようであるが、こちらではなかなか梅雨が明けません。
17日の祇園祭山鉾巡行は、梅雨空の下何とか実施できたようであるが、その後はずっと雨模様です。
この間、何度も大雨警報が出されるなど、梅雨末期の集中豪雨が心配され、現に各地で土砂災害も発生しているようです。

特に山口県では、特殊養護老人ホームが被災し、亡くなられた方々もいらっしゃいます。実は、私の父が住んでいるホームも亀岡市内の山間にあって、地形的には土砂災害の心配があるところであり、人ごとならぬ不安を覚えています。

1982年(昭和57年)の長崎豪雨(あの眼鏡橋が破壊されました)。翌1983年(昭和58年)の山陰豪雨。いずれも多数の死者を出した記録的な大水害でした。
実は、この2つはいずれも7月23日に発生しているのです。

当時、私は大学生でしたが、この2年続きの奇妙な符合に背筋を冷たくしたものです。
私の実家も背後に小高い山を背負っており、土石流の危険があるところでしたし、すぐ近くを流れる由良川は、毎年のように氾濫を繰り返す恐ろしい川でした。
他人ごとではない事件であったと記憶しています。

その後、私は今の仕事に就き、ほんのしばらくの間でしたが、土石流災害対策の仕事をする機会がありました。そのときには、過去の様々な災害の様子を見ることになりましたし、その恐ろしさについても、科学的に学ぶ機会を得ることができました。

「天災は忘れた頃にやってくる」と言いますが、昨今のゲリラ豪雨を見ていますと、私たちの今の生活が一瞬で破壊されてしまう危険は、いつも私たちと隣り合わせにあると考えなければいけません。
更に先人は「備えあれば憂いなし」とも言っています。

何時、何が起こっても、自分と自分の家族の生命が守れるように、備えておかなければいけないと思いを新たにする今日です。

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