今日は憲法記念日でした。
ところで最近は、憲法改正についての議論が活発になってきています。
現在の政権は、かなり本気で取り組もうとしており、この夏の参議院選挙の大きな争点にしたい考えのようです。
私自身は、憲法は決して変えてはいけないものではなく、主権者がその意思で修正を加えていくことが当然であると考えています。
もちろん、私たちの職業は「憲法遵守義務」が課せられていますので、憲法を守ることもまた当然のことです。
活発な議論が交わされれば良いと思っています。
とは言いながら、今の与党が憲法改正を声高に叫ぶ際に若干気になっていることがあります。
それは、現行憲法が権利に偏重していて義務をないがしろにしており、それを改めるべきだと言う指摘です。
確かに、現行憲法では、国家の義務や国民の権利にその多くの条文が費やされており、国家が国民に課している義務は、わずかに3つとなっている。
どうやらこのことを指して、「改良すべき点」と考えているようです。
しかしながら、憲法の性格上これは当然のことであって、権力は常に腐敗し暴走する本質を持っているので、それに縛りを掛けるために創られたものが憲法であるからです。
国家権力は常に監視しておかないととんでもないことになる。全く信用がおけない。
その暴走へのブレーキ。それが憲法だからです。
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