2011年11月27日日曜日

スペイン16~24歳の失業率45%

<欧州危機>スペイン 16~24歳の失業率45%
とてもショッキングなニュースを見つけました。

欧州の財政危機で、ギリシャ、イタリア、スペインが大揺れに揺れていますが、この報道によると16歳から24歳の若者の失業率が45%にも上るそうである。国全体の失業率も21.5%と高水準で、さらなる悪化が心配されている。

この年代の若年層は大部分が学生であることが多く、この統計の母数となる集団の絶対数もそれほどではないのかもしれないが、逆に言えば大学や専門学校などに行くことができない低所得者層の失業者が増加しているのではないかと危惧される。

昨今言われる所得格差がさらに拡大し、貧困がさらに次代へと継承されていくシステムがさらに強固なものになっていくのではないか。恐ろしいことである。

そしてさらに、この不況、出口が全く見えないという恐怖。
救世主は現れるのだろうか。

取りあえず今は欧州の崩壊を回避するために、様々な手段が取られようとしている。

しかしながら、スペイン、ギリシャ、イタリアなどはもともと政治的に不安定な上に、官僚に対する信頼が非常に低く、効果的な政策を打ち出しにくい状況にある。
勢い、ドイツやフランスなどが手をさしのべて欧州全体を支えていくという構図になってしまう。

ここへ来てドイツ経済の失速も伝えられ、他のユーロ諸国も連鎖的に国債の価値が下がるなど、大きな影響を受けている。

しかしながら、「雨降って地固まる」と言うように、危機は結束力を強くする。この危機を乗り越えれば、ユーロはさらに強力な通貨となる。叡智を集め、乗り越えていって欲しい。

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