2011年11月26日土曜日

追悼 西本幸雄

昨夜遅くに帰宅すると、プロ野球の元阪急の監督だった西本幸雄氏の訃報に遭遇した。
西本さんは、過去大毎、阪急、近鉄と三球団で監督を努め、それぞれで計8度のパリーグ優勝を果たす、まさに名監督であったが、一方で8度望んだ日本選手権では一度も優勝することが出来ず、「悲運の名将」とも言われた。

阪急ブレーブスの監督をしておられた当時は、弱小チームであったものを球団史上初の優勝に導くと共に、その後も5度の優勝を遂げた。前述のごとくこの5回は全て巨人に日本選手権で敗れている。
その後を継いだ上田利治監督の時代に、日本選手権3連覇を成し遂げたのはよく知られるところである。

阪急ブレーブスを去った後は、すぐに同じ関西の弱小球団近鉄ブレーブスの監督に就任した。
当時の近鉄も先の阪急同様、お荷物と言われた球団であったが、西本氏の力でめきめきと力を付け、ついに球団史上初の優勝、それも2連覇を果たしてしまう。

そのときも日本選手権では「江夏の21球」という名勝負もあり、結局勝つことができなかった。

最後に近鉄の監督を辞めるときの最終戦の対戦相手が阪急ブレーブスで、両軍の選手から胴上げをされていた光景を覚えています。

今では、阪急、近鉄というかつての在関西パリーグ球団は姿を消してしまい、この両チームが統合されたような形になって、オリックスとして存続しています。

今のこのチームには、かつての両球団のような、泥臭さや力強さはあまり感じられませんが、試合中でも選手に鉄拳制裁を加えたという西本元監督の勝利への執念、どん欲さを思い出し、関西から日本のプロ野球を盛り上げていって欲しいと思います。

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