2009年8月11日火曜日

逆説の10カ条

皆さんは「逆説の10カ条」というのをご存じですか。
国内国外を問わず、インターネットの世界などで広まった言葉で、マザーテレサが大変愛した言葉であったそうです。

元々は、今から数十年前にとある大学生が、高校生向けに作られたパンフレットのために書いた文章だったそうですが、作者の知らない間に世界に広まり、マザーテレサを通して改めて作者の目に触れ、本人が一番驚いたという曰く付きの文章です。

この作者が、その後当時を思い出しながら書いた本が「それでも人を愛しなさい」という本です。今正にその本を読んでいるのですが、それぞれの言葉に至った出来事が語られている小冊子で、非常に読みやすい本です。

この本を手に取ったのは、確か誰かの本で紹介されていたのだと思うのですが、今となっては全く思い出せません。非常に残念なことです。私が読む本は、ほとんどがこういった芋蔓式に読み続けていくという方式です。

なお、面倒なことに、同時に複数の本(通常四、五冊程度)を同時並行で読んでいますから、この芋蔓はとてつもない早さをもって広がっていきます。
我ながら、何とか集束させていかねばと思うのですが、なかなか収まりません。

ということで、この10カ条にもどるのですが、以下に全文を引用させていただきます。
なかなか味わい深いと思いませんか。なかなか実践はできませんがね。

逆説の10カ条 ケント・M・キース  訳;大内博

1 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
  それでもなお、人を愛しなさい。

2 なにか良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

3 成功すれば、うその友達と本物の敵を得ることになる。
  それでもなお、成功しなさい。

4 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

5 正直で率直なあり方は、あなたを無防備にするだろう。
  それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。

6 最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
  それでもなお、大きな考えを持ちなさい。

7 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後ろにしかついていかない
  それでもなお、弱者のために戦いなさい。

8 何年もかけて築いたものが、一夜にして崩れさるかもしれない。
  それでもなお、築きあげなさい。

9 人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
  それでもなお、人を助けなさい。

10 世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
 それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。

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