ところで、龍馬が世人に愛される理由、魅力とは一体何かということに思いをはせたいと思います。
過去に、様々な媒体で取り上げられることが多いこの漢であるが、我々以上の年代の者にとっては司馬遼太郎の描く「龍馬が行く」の中の龍馬像が第一に思い出されるのではないか。
ある意味、超人の様な描かれ方をしている(と思う)のですが、常に「理想とするこの国のありよう」を「考え」、「実現」しようとしていたことが最大の魅力ではなかったかと思います。
井の中の蛙であった当時の我が国にグローバル化の大波が打ち寄せ、従来の価値観が通用しなくなってきていた時代の中で、どうすれば日本という国がその荒波の中を渡っていけるのか。そのことを常に考えていた人物ではなかったか。
そういえば、我々はいつからか「答えを見つける」ことばかりに傾注し、「考える」ことを忘れてしまったのではないか。正解がないことについてを考えることを恐れ、避けていないか。
それを恐れず、真っ向から挑んでいったその姿に私は尊敬と憧憬の念を禁じ得ません。
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