2010年1月5日火曜日

2009年 この一(?)冊

昨年は自分でも馬鹿じゃなかろうかというくらい本を読んだのですが、その中で心に残った本・著者について書いてみたいと思います。とはいえ、種々雑多に読んでいますので、新刊ばかりではないので御容赦ください。

○まずは何と言っても「池田晶子」さんの一連の著書。
 「哲学エッセイ」という分野に分けられているようなのですが、とにかく「考えること」の重要性に気づかせてくれる著書ばかりでした。 どれということはないのですが、最初に読んだ「知ることより考えること」が、衝撃的でした。すでに亡くなっていたということが非常に残念です。

○小説家では「伊坂幸太郎」と「広瀬正」。
 伊坂氏についてはいわずもがな、一連の著書は意外性に富み、読んでいて全く飽きが来ません。ベストセラー作家になるのも宜なるかなという感じです。どれもおもしろい。
 広瀬氏については全く知らない作家でしたが、星新一よりも若干下の世代のSF作家です。惜しくも若くして亡くなったのですが、最近集英社文庫ですべての作品が再編集され出版されています。いずれもおもしろい。

○単行本では「殉職・宮本警部が伝えたかったこと 」という本が心に残りました。
 本と言うより、ここで取り上げられている宮本警部という方の生き様がとてもすばらしく感動を覚えながら読みました。

○「こんな夜更けにバナナかよ」「お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい 」という本もなかなか良かったです。
 障害者との共生、バリアフリーということについての考え方が大きく変わる一冊でした。

○「なぜハチは大量死したのか」「おいしいコーヒーの経済論」は経済書としてもおもしろかったです。
 驚異的な経済成長の陰で失われていったもの、世界の人々が平安に暮らすというのはどういうことか、などといったことについて大いに考えさせられました。

○世界ということでは「セーラが町にやってきた」「ニッポン人には日本が足りない」「なぜ日本人は日本を愛せないのか」もおもしろかったです。
 前の2冊は、海外から日本にやってきた女性2人が、日本の地方都市で孤軍奮闘する姿を描いています。最後の本は、知日派の外国人による日本人論です。結構心にぐさっとくる一冊でした。

以上、思いつくままに書き連ねてみましたが、読んだ本はどれもこれもおもしろい。中にはとても難解で理解できない本もたくさんありましたが、そのことを楽しもうと思えば、それはそれでおもしろい。
そんなことを考えながら、今年も気の向くままに読んでいきたいと思います。
 

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