2008年4月1日火曜日

待ち遠しい季節

4月になって、本当に暖かくなってきました。
これで、桜が咲き始めると春が一気に日本列島を駆け上っていくような気がします。
世界的に見ても、日本という国は四季を通じて極端な変動がなく、比較的穏やかに推移していきます。特に春は、桜という象徴的な花が彩る美しく、過ごしやすい季節となっています。

ところで、他の先進諸国はと言うと、意外とそうではありません。例えば以前私が住んだことがあるドイツは、日本で謂うと北海道のさらに北に位置することから、冬はかなり厳しい寒さに襲われます。雪は少ないのですが、気温は釧路辺りとほぼ同じくらいでした。
緯度が高いとそれだけ昼間の時間が短く、夕方の4時を過ぎると本当に真っ暗になってしまいます。ドイツの人にとって、暗くて寒い冬の時期は本当に鬱陶しいものです。冬場には、鬱病の発病率や自殺率が上がるという噂も本当らしく聞こえます。

そんな厳しい冬を越えた後に迎える春というものが、どれほど素晴らしいものか!
当然の事ながら、ドイツも北半球の国ですから冬至が一年で最も昼が短く、それから夏至に向けて、一日一日と昼の部分が長くなり、日の入りが徐々に遅くなってきます。
そして、ある日を境に一気に日没時刻が1時間遅くなります。
そう、サマータイムへの切り替えが始まるのです。

ドイツでは、3月の最終日曜から10月の最終日曜までの間が夏時間とされています。昼間の時間が長くなることで、まさに春を実感するのです。
それ以外にも、丁度この時期にキリスト教の祝祭日である復活祭があって、暗黒の冬からの復活を祝っているようにも感じられます。

ドイツの春は短いですが、とても感動的な季節でもあります。

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