2008年3月29日土曜日

卒業

春は、出会いと別れのシーズン。
4月からの新しい職場や学校に対する不安と期待が入り混じった瞬間は、何度経験しても良いものです。
年を取ってくると、転職でもしない限りそう言った経験をすることができなくなり、若干つまらなく思ったりもします。

それでも、今から10年近くまでになりますが、縁があって全く違う組織に、出向のような形で3年間の修行に行ったことがあり、そのときの記憶は結構鮮烈に残っています。その場所へ向かうときは不安だらけでしたが、逆にそこを離れるときの気分の切ないこと!!

3年間もその組織で過ごすと、とても多くの人との出会いがあり、また、そこでの仕事もかなり楽しいものであったりします。

しかしながら、宮仕えの身の悲しさ、時が来れば元の組織への帰還命令がやってきます。 ことの性格上、決して再びそこへ赴くことが許されていないため、立ち去りがたい思いはひとしおです。結局のところ、そのような心の葛藤も空しく、翌日からは以前同様、つまらない仕事が待っている所へ帰ってきました。

でも不思議なもんですね、次に行った職場が自分にとっても合っていました。 これ以上はないと思っていた3年間とは、全く違う多くの人と出会うことができましたし、違う生き甲斐を見つけることができました。

人生とは不思議なもの。決して立ち直れないと思うほどの別れがあるかと思うと、それは未知の世界、新たな出会いへの入り口なのです。

頑張れ!!

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