2008年3月12日水曜日

温故知新

1200年以上の歴史を持つ京都には、今もなお大変多くの伝統工芸産業が息づいています。
私は以前、そのような伝統工芸産業に関係した仕事をしていたことから、いろいろな職人さんや関係者の方たちと知り合いになることができました。

そんな中で、先日縁あって香老舗として有名な松栄堂 畑正高社長の御講演を聞く機会がありました。
いつもながらの軽妙なお話で、すっかり魅了されてしまい、時間の経つのを忘れてしまったのですが、その中でひとつとても心に残る話がありました。

それが、温故知新「ふるきをたずね、あたらしきをしる」なのですが、お話の中で畑社長は、「今、私たちが悩んでいること、とても切実な悩みかも知れないけれど、それって、きっと先人も同じように悩み、それを乗り越えてきたんだよ」ということを、教えてくれたような気がします。

40にして惑わず、と言いますが、今の私は毎日毎日悩むことばかり。それこそ押しつぶされそうな思いもしています。しかし、悩みなんてそれほどバリエーションがあるとも思えませんし、これまでに多く人が同じ悩みを抱え、それを乗り越えてきたに違いない。

先人の知恵に学びたいと思います。
それが、私の温故知新です。

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