2008年12月30日火曜日

2008年(その4)

今日は、実家のお寺へ年末のご挨拶に行ってきました。

お寺へ行くのは盆前と年末の年2回だけ、そのお寺の和尚は私の4,5歳年かさなので昔からのなじみです。
そこのお寺は創建が1570年代で、今の本堂はおよそ300年前に建てられた物のようですが、経年の傷みがひどく、檀家に将来の建て替えに備えた積み立てをお願いしているところであるが、この不況風に大変心苦しい思いをしているというお話を伺った。

先日の話題ではないが、このようなときに行政は無力だと嘆いていたが、その和尚に宗教も無力である、というお話をされた。結局どんなに困っている人のところへ行っても、宗教は直接救済することはかなわず、自らの力を振り絞って立ち上がろうとする人を応援することが使命である。

お寺へ向かう道中、舞鶴市のかつての中心街であった真名井商店街を横切ったが、まるでゴーストタウンと化しており、人の通る姿を見かけることができなかった。私が子供の頃は年末の買い物と言えば、この商店街ですることに決まっており、狭い道路には年始飾りや野菜などを売る露天商が所狭しと店を広げ、それこそ満員電車のような賑わいであった。それがまさに様変わり。恐るべき変わりようである。

今年の年初は長かった不況もようやく底を打ち、海外の需要に支えられた企業は2008年3月期決算で空前の利益をたたき出した。それからほんの数ヶ月、今その各企業はこれまた史上空前の不況にたたられている。

今日の東京株式市場は大納会で、その終値(日経平均)は8859円、昨年の大納会が15307円だから、マイナス6448円、率にしてマイナス42%の下落は、過去最大だそうである。
各アナリストの来年の予想もおおむね厳しい予想が揃っている。(ただ、昨年の時点で、彼らの誰もが今年のこの惨状を予想できなかったわけであるから、あまり当てにはならないが。)

経済のグローバル化に伴い、不況も一気にグローバル化する。今回の場合、好調に見えた各国の景気が、実はアメリカ一国に依存していたということが、そもそもの原因である。それも明らかな土地バブルである。20年前の日本の教訓は全く生かされなかった。

今回の不況は1920年代の正解大恐慌に匹敵するとも言われている。

出口は見つかるのだろうか。
いったいどこにあるのだろうか。
誰が最初に見つけるのだろうか

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