2008年12月29日月曜日

2008年(その3)

今年もいろいろなことがありました。
今年の社会を振り返ってみると、驚くようなことが次々と起こり、そのうち感覚さえも麻痺していくような気がします。また、年を追うごとにスピードが増すような気がして、ほんの数ヶ月前のことさえ、遠い昔のような気がします。
これはひとえに年をとったと言うことでしょうか。

さて、今年は年初早々から毒入り餃子に始まり、お菓子にウナギなどなど偽装、だましのオンパレード。とどめは農林水産省も一役かった事故米の流通と食べ物に関する安全性がないがしろにされてしまった一年でした。

その他では、秋葉原事件に象徴される理由のわからない無差別殺人。そしてそれをおもしろがる訳のわからない奇人達。

いかにすさんだ社会とはいえ、ここまで人間の心までも寒からしめるような出来事が頻発すると、この先この国はどうなってしまうのだろうか、どうやって我々はこの国を立て直し、次の世代へ引き継いでいけばよいのかと絶望的な気持ちになってきます。

今年、「女性の品格」を書いた板東真理子さんの講演会を聞きに行ったことがありますが、その際彼女が最初に私たちにといかけた言葉というのが「私たちは次の世代に、持続可能な社会を引き継ぐことができるだろうか」という問いかけでした。

また、丹羽宇一郎さんは講演の中で「この世の中を成り立たせているもの、それは信用である」とおっしゃってました。

今年は、これら大事な言葉をどこかに忘れてしまったような一年でした。来るべき2009年は、もう一度これらの言葉を胸に刻んで精進し、我々の力で夢のある年にしなければなりません。また、そうすることを誓いたいと思います。

0 件のコメント: