2009年3月23日月曜日

道元への思い

今年は昨年より読書のスピードをゆっくりにして、一冊の本をじっくり読もうと思っており、1月、2月はその予定で進んだのですが、3月にはいって再びヒートアップし、取り憑かれたように数々の書籍に手を伸ばしています。

今年初めに計を立てたように、宗教や哲学あるいは倫理に関する本が高い割合を占めているのですが、最近のお気に入りは「道元禅師」です。
ご存じのとおり道元は鎌倉時代に宗へ留学し、帰国後は「曹洞宗」を国内で開きました。鎌倉五山・京都五山に代表されるように、武家政権と密接な関わりを持ちながら広まった臨済宗とは違い、同じ禅宗でも民衆の間に広く広まっていったようです。
実は、我が家の宗派も曹洞宗で、府内でも北部の方には曹洞宗のお寺が数多くあります。

ところで、道元が精魂を傾けて著したのが「正法限蔵」という書物ですが、是がとてつもなく難解な書物とされています。いろんな方に伺ったり、様々な本で断片的に紹介されているモノを読むのですが、とても手に負える代物とは思えません。
先日読んだひろさちや氏の解説によると、この書物は宗教書であり哲学書である。哲学というのは論理学であり、最も論理的ではない日本語を使って著された最初の哲学書であり、著者自身が非常な苦労をして認めている。ある意味難解であるのはやむを得ない。と紹介されています。
しかしながら一方では、ヘンな解説に頼らずに書かれてあることを書かれたままに素直に読むことで、分かってくるとも書かれています。

なかなか、手が出ないこの書物ですが、近いうちに是非、という思いをますます強くしています。

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