2009年3月22日日曜日

老人施設火災に思う

去る19日に関東地方にある老人施設で火災があり、10人の高齢者が亡くなった。
報道によると、いわゆる許認可等の手続きを経ていない施設であったようで、東京都内から身寄りのない高齢者が数多く入居していたそうである。

また、今日の新聞ではその続報として、亡くなった方々の身元確認が遅々として進まない状況が報道されている。(詳しくはこちら)

どうも、全く身寄りが無かった方々と肉親はいたものの、その関係が壊れてしまっていた方々がいたようで、読むだけでやり場のない怒りがこみ上げてくる。

私も、他人事ならず父を一人で施設に送り込んでいるわけで、偉そうに言える口ではないが、あまりにも不合理である。施設側の管理の手落ち、不完全さは強く責められるべきであるが、それ以上に、このようなところへ入居せざるを得ないような状況を作ったものに大きな憤りを覚える。

やむにやまれぬ状況であったのだろう、その家族を一方的に責めるわけにもいかないとは思うが、今や亡くなってしまったのだから、少し心を開いてくれれば良いと思うのだけれど、それほどまでに壊れてしまったのだろうか。

国の老人福祉施策は、施設介護から在宅介護へと大きく舵を切っているそうであるが、私の父を含め非常の多くの高齢者が施設に入居している。これらの入居高齢者たちは、今回のこの事故のニュースをどんな思いで見ているのだろうか。それを考えるとさらに心が痛む。

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