2009年4月29日水曜日

豚インフルエンザ

先日来、メキシコで発生した豚インフルエンザは、すでに100名を大きく上回る死者を数え、数千名の感染者はますます増える一方である。病気はすでにアメリカ、ヨーロッパに広がっており、アジア圏へ飛び火するのは時間の問題と言われている。

今から90年前に発生したスペイン風邪では、世界中で4000万人が亡くなったそうである。
交通機関が発達した現代では、その拡大のスピードはとても当時の比ではなく、一気に世界中に拡散してしまう可能性を秘めている。

今のところ、日本国内での感染者は発見されいないが、すでにメキシコ一国に収まっていない状況から、水際で食い止めることは至難の業と言わざるを得ない。

京都府庁では、昨日府庁内に対策会議が設置され、いつ何が起こっても大丈夫なように臨戦態勢が敷かれている。
今のところは、いわゆる注意喚起と冷静な行動を呼びかけることが仕事の中心であるが、大量に人が移動する大型連休が始まっただけに、余談を許さない状況である。

私の所属する課では、主に府内に居住する外国籍の方々への情報伝達というのが、現在の急務となっている。先の阪神淡路大震災の例を引くまでもなく、日本語の不自由な方にとっては、まさに情報途絶の状態に置かれているわけで、周りが騒がしくなれば、不安が増すばかりではないかと憂慮している。

今のところ、ホームページやラジオ放送で注意を喚起しているが、個別の相談体制を整備することが次の大きな課題となっている。今回の場合、英語や中国語などの主要な言語での情報はかなり足りているかと思われるが、その他の希少言語の情報量が不足していると言われいる。これも大きな課題である。

今回のケースでは、それら情報弱者に対してどのように情報提供していくかという課題が試されている。とにかく、ここ数日は衆人の英知を集めて、取り得るかぎりの手段を講じることとしている。

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