2008年11月26日水曜日

久々の見本市

今日は、大阪のインテックスで開催された見本市へ行ってきました。

会場のインテックス大阪

今日の見本市は、特許に関するもの、ロボットに関するもの、環境(特に水環境)に関するものの3本立てで、それぞれに非常におもしろい見本市であった。特に特許関連は、私の現在の仕事にも大いに関係する部分であり、およそ3時間をかけじっくり拝見することができた。

その印象を少し。
今回は農業関係のコーナーが特に設けられており、農業関係の企業や公設研究施設、大学などがブースを構えていた。その中の一つの農業関係の公設研究施設の方とお話をさせていただいたのであるが、今回の出品の目玉は、「杯」の部分が特に大きなお米!という物であった。
ご承知のとおり杯の部分というのは精米の際にとれてしまう部分で、これまではそこをできるだけ少なくして、可食部分を大きくするというのが、改良の歴史であった。ところが、日本の国民のお米の食べ方が変わってくると、このような変わった種類のお米が、新品種として生まれてくる。
お米の新品種を作るためには、およそ10年、小麦では15年かかるそうである。
10年15年先の日本の食糧事情はどうなっているのか、そして彼らはどうなっていることを想定して、今の研究を続けているのか。残念ながら、時間がなくて一番聞きたい質問ができなかった。

もう一つは、防災、特に免震装置が何件か出展されていた。
それぞれ、構造が少しずつ違っており、単純な比較はできないのであるが、いずれも施工実績が上がらないというのは同様であった。地震国である日本では、大手の建設会社が免震構造住宅を普及させようと躍起になっている。いずれ標準になっていくのであろうが、どの工法が最終的に生き残るのか、楽しみである。

今回の見本市は、中小企業の持っている特許を流通させることで、産業を活性化させていこうとするものであり、経済産業省が主催をしている。特許を取ることがすべてではないが、中小企業にとっては非常に弱い部分であり、新しい技術や製品を開発しようとしている企業の方は、知的財産の分野にも目を向けてほしいものである。

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