2008年6月30日月曜日

開いてて良かった?

今朝の朝日新聞の一面では、コンビニエンスストアの営業時間規制についての全国自治体の対応状況などについての記事がトップに書かれていた。

実は私も、自宅の道を挟んだ向かい側にも24時間営業のコンビニエンスストアがあり、多大な迷惑を被っている一人である。
深夜になると、駐車場にどこからか若い連中が集まってきて、呑む、騒ぐ、傍若無人の御乱行である。
騒いだ後のゴミは、我が家の駐車場に放置されるなど、全くもって迷惑千万である。

私自身が、そんな深夜にコンビニを利用する習慣がないもので、24時間も営業する必要はないと思うのだが、世の中の人はそうではないらしい。
一番驚いたのは、コンビニが「深夜の駆け込み寺」になっているということである。ある調査によると、身の危険を覚えた方が年間1万件以上もコンビニに駆け込んで難を逃れたケースがあるようである。
おそらく、そのような防犯上の貢献というのも見逃せないのだろうとは思うが、ちょっと待って欲しい。
本来、そういった機能を担うべきは誰なのか?地域コミュニティが備えているべきものであって、それだけを錦の御旗にされても困ってしまう。

確かに24時間営業している窓口というのはとても便利だと思うのだが、我々人間というのは、どこまでコンビエンスを追求すれば気が済むのだろうか。

今からほんの20数年前、世の中にこれほど24時間営業のお店が普及していなかった頃、我々の生活にどれほどの不都合があったであろうか。
自分たちが知恵を働かせ、工夫すれば何でもなかったことが、手を伸ばせば(むしろ、手を伸ばすことすらなく)すぐに届いてしまう世の中になったせいで、その知恵を働かせることを辞めてしまった人類は、これからどうなるのだろうか。

といって、今すぐにコンビニの24時間営業を全て禁止、と言うのも現実を無視した話である。
私たちが、今のうちにもう少し知恵を働かせつつ生きていかないと、人類はきっとトンでもない終末を迎えてしまう。それも、我々愚かな日本人は真っ先に。

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