今から14年前、2000年までの3年間をベルリンで過ごすことができ、ブランデンブルク門や壁の跡などを巡ったことを思い出す。
当時、壁がなくなってちょうど10年を迎えた頃で、まだまだ東西の格差が縮まらないことが大きな社会問題となっていたが、ここ数日の報道を見ていると、その状況にはほとんど変化がないようで、むしろその差は拡大しているのではないかという気すらしてくる。
当時も、豊かな西のから集めた税を、東の復興に充てることに反対の声が多かったが、今はどうなっているのだろうか。
停滞が叫ばれるユーロ圏の中で、ドイツ経済だけが好調だと言われている。一方で、旧東にはその恩恵が及んでいないとしたら。
国のありようとしてはどうなのだろうか。もう25年。あるいはまだ25年。どう考えるかによって、施策の有り様は違ってくる。
実はベルリンに壁が築かれていたのは、1961年から89年までの28年間だけなのである。もうすぐその長さに並んでしまう。
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