2013年11月27日水曜日

特定秘密保護法案

昨日、懸案の『特定秘密保護法』案が衆議院を通過し、参議院での審議に回された。
巷間言われているとおり、この法案は国民の知る権利とそれを保証する報道の自由を制限する、非常にセンシティブな法案で、広く国民のコンセンサスを得て行く必要がある法案である。

しかしながら、この法案の審議過程で、そのプロセスが適正に踏襲されたかというと、はなはだ心許ないと言わざるを得ない。

実際のところ、この法案で活動に制限が加えられるのは、我々公務員であって、一般の国民には直接に活動に制限が加えられるものではなく、そういう意味では一般の国民にとって大きな意味合いが感じられない法案なのかもしれない。

しかしながら、この法律が成立すると、主権者であるはずの国民が全く知らないところで、国民の生命・財産に多大な影響を与えかねない決定がされることが十分に想定できる。
本来なら、この法案の審議過程で国民からもっと大きな声が上がってしかるべきだと思うのだが、そういった動きも見られない。
この点では、最も影響を受けるであろうマスコミのアジテーションも不足している。


私の立場では、この法案に賛否を表明するつもりはさらさら無いが、将来に禍根を残さないためにも、もっとじっくり議論する時間をとってもらい、国民のコンセンサスを得ながら薦めていってもらいたいと切に願っている。

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