2009年9月8日火曜日

“怒り”について

9月の第一週は比較的さわやかな日が続きましたが、第二週に入り、若干蒸し暑さがぶり返し、過ごしにくい日が続いています。

こういう日は、体調だけでなく心理的にも変調を来してくるようで、日によって気分が高まったり落ち込んだりと、ジェットコースターのように激しく変化しております。

今朝も職場へ向かうべく歩道を歩いておりましたら、後ろからチン!という音がしたので、驚いて飛び退いたところ、ものすごいスピードの自転車がすぐ脇を走り抜けていきました。後ろ姿から想うに若い通勤途上の女性のようで、前を歩く人たちの間をすいすいとすり抜けて、あっという間に見えなくなってしまいました。

あっけにとられてみていた後に、改めて心の底から怒りがこみ上げてきて、思わず罵りの言葉を吐いてしまいそうになりました。何とかここは踏みとどまったのですが、改めて自分の心がささくれ立ってきているのに気がつきました。

最近いろいろと手にしている先哲による書物を読んでいると、いかに怒りをコントロールするか、いかに冷静さを保ち続けるか、と言ったことに触れる文章に巡り会うことがあります。プラトンの対話集などを読んでも、ソクラテスはなぜいつもこんなに冷静に話ができるのか、と言ったところについつい気持ちがいってしまいます。

実際のところ、相手に対して関心を抱かなければ、怒りを押さえることは比較的簡単です。しかしながら、そうすると共感し、理解しようという気持ちが削がれてしまいます。

周りのヒト、モノ、コトに共感、理解しつつ、なおかつ"怒り"という感情をコントロールする。人生というのは、一生修行ですね。

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