2010年2月21日日曜日

辺境人

今週は結構寒い日が続き、朝は霜が降りていることも少なくありませんでした。
来週は気温が上がりそうで、京都市内の梅の花も一気に咲き誇ることでしょう。

ところで、今週はおもしろい本を2冊読みました。
「日本辺境論」(内田樹さん)と「ヒュマンエラーは裁けるか」(シドニー・デッカーさん)の2冊です。
いずれも何週か前の新聞の書評で見かけたもので、それぞれ本屋や図書館に予約して読んだものです。

特に「日本辺境論」のほうは行き帰りの電車の中で読んでいたものですが、あまりにおもしろく、駅へ着いてしまうのが惜しいくらいの本でした。今年これまでに読んだ本の中では、文句なしに一番おもしろい一冊です。

これまでマスコミや政治家、いわゆる一般世論までが、自国のことを語る際、海外(あるときは米国・欧州、あるときは中国・韓国)からの評価やそれとの比較の中でしか話ができないのを非常に奇異に思っていました。これを内田氏は他者の目を通してしか自らを語ることができない辺境人の宿命と看過します。

とはいえ、そのことがダメだと言うことではなく、それこそが日本人らしさとも言います。
そのことが理解できただけでも大きな収穫でありました。

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