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2016年6月29日水曜日

読書癖

毎月、だいたい15冊くらいの本を読んでいるのですが、よく皆さんから、いつ読んでいるのか、何冊か同時に読んでいるのか、というようなことをよく聞かれます。

基本的に、自宅ではテレビを見ることがないので、皆さんがテレビを見るために使っている時間を読書に当てている感じです。

朝は、通勤の電車の中で20数分(朝は座れるので、ゆっくり読めます)。職場では読むことがなく、帰りの電車の中で同じくらい(座れるのは半々なので、読めないこともあります)。この電車の中では、文庫か新書が基本です。

帰宅後は、食事と風呂を終え、諸々の雑務を終えた10時頃から約2時間。ここはハードカバーの書籍が中心となります。ノンフィクションと小説を平行読みすることもあります。

そして休日は、出かけない日は映画のDVDを見ていることが多いのですが、それに飽きると小説を読んでいることが多いです。

ということで、だいたい3~4冊の本を同時平行で読んでいることになります。

そんな人生楽しいのかって?


それなりに楽しいです。

2016年1月3日日曜日

読書感想文

正月も3日が終わろうとしており、明日から仕事も始まります。

このブログはほとんど更新されていなかったのですが、実は別のブログも書いていて、そこは毎月更新していました。

そのブログの内容というのが、いわゆる“読書感想文”でして、私が読んだ本について、数行のコメントつけて紹介している物です。

全くの独断と偏見、なおかつその時の気分で書いているので、単なる読書録でもあるのですが、毎年の読書量を計るには良い仕組みになっています。

これによると、昨年は254冊の本を読んだことになります。全てを覚えているわけではないのですが、時折過去の記録を眺めていると、本の内容が鮮やかによみがえってくる物もあります。(当然そうじゃない物もある。)

もし、お暇があれば見てやってください。
http://gomori-books.blogspot.jp/

2014年2月16日日曜日

新書大賞2014

先日2014年の新書大賞が発表になりました。第5位までの顔ぶれは次のとおりです。

大賞 「里山資本主義」 藻谷浩介・NHK広島取材班 角川oneテーマ21
2位 「犬の伊勢参り」 仁科邦男 平凡社新書
3位 「㈱貧困大国アメリカ」 堤 未果 岩波新書
4位 「野心のすすめ」 林 真理子 講談社現代新書
5位 「来るべき民主主義」 國分功一郎 幻冬舎新書

大賞の藻谷さんの前著「デフレの正体」は2011年の第2位、堤未果さんは2009年に「ルポ貧困大国アメリカ」で大賞に輝いています。

今回のベスト5のうち、すでに読んでいるのは、大賞の一作のみ。第3位の堤さんの作品は、ちょうど今読み始めたところです。実際、昨年私が読んだ新書の中では、藻谷さんの作品は取り上げたテーマと言い、内容と言い群を抜いて面白い新書でした。

大衆作品が対象となる本屋大賞と違って、出版界でも非常に地味な賞ですが、新書という媒体は手に取りやすい大きさで、読みやすく、ときに非常に硬派なテーマをしっかり掘り下げた物が多くて、侮れない作品が目白押しです。

そんな中で選ばれた作品群ですが、読んでいない作品が多いなあと毎年のように感じ入る次第です。

2014年2月9日日曜日

面白い小説って

この週末は、この冬一番の大型寒波に襲われ、首都圏でも記録的な大雪になったそうです。
ここ亀岡では、昨日こそ最大で15cmくらいの積雪となりましたが、今日は陽射しもあって、日陰を残してほとんど融けてしまいました。

さて、今日は最近の私の読書傾向について少し。
実は、私の読書記録については、別のブログでも紹介させて頂いているのですが、だいたい年間250冊くらいの本を読んでいます。

年によって、読む本の傾向が変わっていることがよく判るのですが、ここ数ヶ月は、面白い小説に出会えていないということに、改めて気づかされました。

特に、いつもなら年末年始の休日は、満を持して大長編などに手を出したりするのですが、今年に限っては、なかなか読みたい本が見つからず、悶々として過ごす休日となりました。

やむなく最近は、ノンフィクションの新書や少し古い書籍を読むことが多くなってきました。

特に、小説では食指が伸びる本が無く、最近では司馬遼太郎の歴史小説を再び読み始めて、今日も先日から読み始めた国盗り物語“の前編を読み終わり、後編を図書館から借りだしてきました。改めて長さを全く感じさせないおもしろさで、安心して読むことができます。

私の中では、数ある司馬遼の歴史小説の中の最高峰だと思っており、過去にも2~3度読んだはずですが、何度読んでも面白く、その前半生がほとんど明らかになっていない斎藤道三を、これほど生き生きと描ききったその腕前には驚嘆します。

後編では、織田信長と明智光秀の二人が主役となって活躍します。この中で描かれている織田信長もまた魅力的。他の数ある信長小説など足下に及ぶべくもありません。

まだ読んだことがない方がおられましたら、まぁ騙されたと思って読んでみてください。おもしろさは請け負います。

その代わり、皆さんも他に面白い小説をおしえてください。

2014年1月3日金曜日

桜ほうさら

このお正月に、私の大好きな宮部みゆきさん原作の“桜ほうさら”がNHKでドラマ化されました。
同時刻には見ることができなかったので、留守録してあったのを今日見たのですが、、

正直言ってがっかり。原作はあれほど面白かったのに。

確かにかなり長い小説なので、それをわずか90分に押し込めるのは難しいと思うのですが、それにしても主人公はもっとヘタレノはずが、えらくいい男になってしまって、さらに主人公二人の出会いもあまりに味気ない出会いになってしまっていました。

物語の柱はお家騒動を巡る謎解きにあるのですが、もう一方では主人公二人の恋愛も一つの大きなテーマでした。特にこの場合は、女性に大きなハンディがあることで、本当に美しい物とは何かと言うことを読者に提示してくれています。

この小説、昨年読んだ中では私に中ではナンバーワンと言っても良い本だっただけに、本当に残念。

もう一度この本を読みたくなってきた。

2013年12月1日日曜日

11月分のどくしょ感想文

11月分のどくしょかんそうぶんをupしました。
http://gomori-books.blogspot.jp/

11月はどうも不調、これといって特筆すべき本に出会えませんでした。
今年最後の一ヶ月には、どんな出会いがあるか楽しみです。

2013年11月11日月曜日

どくしょかんそうぶん: 2013年10月

どくしょかんそうぶん: 2013年10月:
10月は19冊のうち小説が11冊、その他が8冊。ただ小説には上下巻になっていた物もあるので、実質は20冊となりましょうか。 小説では大好きな宮部みゆきの江戸時代物を2冊、今年話題になった“永遠の0”と“ホテルローヤル”も読みましたので、充実したラインナップかなと思います。特...

2013年9月8日日曜日

つぎはぎプラネット

私が、中学・高校の頃、夢中になって読んだ作家、それが星新一でした。
出る文庫を、次々に買い続け、時間を忘れて読みふけっておりました。

彼が亡くなったのが1997年の年末と言いますから、すでに15年以上の月日が流れたことになります。

その間に、最相さんの素晴らしい作品が生まれるなど、死してなお影響力を持つ作家と言えるのではないでしょうか。

その星新一が今から50年くらい前に、少年雑誌や業界PR雑誌などに書いたショートショートを集めた文庫本が、先日発売されました。
確か7月頃にそのニュースを目にしてから、いつ出るかいつ出るかと楽しみにしており、つい先日店頭で見かけ、さっそく購入。今日いちにちを掛けて読みました。

内容的には、子供向けに書かれた小説がたくさんあって、大人の読者としては、やや物足りないところもありましたが、何れも初めて目にする作品ばかりですから、ある種の感慨を持って読むことができました。

そして巻末には嬉しいサプライズが。

星新一ファンには必読の書です。

2013年9月3日火曜日

人間と政治

今日は一日結構な雨になりましね。
朝方こそ大丈夫でしたが、昼からは大雨警報まで発令されました。

その雨の中、今日は舞鶴まで行っていたのですが、その雨の影響で、特急が少し遅れて、ちゃんと帰れるだろうかと心配になってしまいました。

結果的には、帰る頃には雨も小やみになってきて、無事予定どおりに帰ってくることができました。

今日の往復の電車の友は、岩波新書の「人間と政治」。元東大総長南原繁氏の著作です。
とはいえ、中に収められているのは、氏の講話録で、特に終戦直後の大学での卒業式で、卒業生に贈る言葉が何編か収められています。

お話しされていることは、ようやく訪れた平和への熱い思い、敗戦国である日本がこれから歩むべき道、台頭しつつある極左と極右への懸念などなど。それらがとても熱い言葉で語られています。

残念ながら、当時著者が懸念されていたことが、60有余年の時を超えて、起こってしまいそうで、ゾッとしてしまうようなこところもあります。

まだ最後まで読み切れていませんが、なかなか読み応えのある一冊です。

2013年9月1日日曜日

読書の秋に向けて

今日から9月です。
この週末はお天気も今ひとつで、気温もさほど上がりませんでした。
鬱陶しい雨とじっとりした空気には、うんざりしましたが、まずます過ごしやすい週末でした。

おかげで、予定どおり読みたい本も読めて、ゆっくりと骨休めもできました。
また、今日から9月と言うことで、先月の読書感想文もUPいたしました。
http://gomori-books.blogspot.jp/

先月は久しぶりに27冊まで数字が増えました。
これは、夏場と言うこともあって、比較的帰宅時刻が早く、眠る前に時間がたっぷりとれたことが大きく貢献しました。
ただ、眠る前には軽い小説を読みたくなるので、特に小説が多くなった一ヶ月でした。

今日から9月、何をするにも良い季節がやって参ります。
たまには“読書の秋”だけではない、ほかの秋も楽しみたいと思います。

2013年8月18日日曜日

本を読むこと

今日も呆れるくらい暑い一日でしたね。
今日も昨日に引き続き、終日家に引きこもり、たまった本を貪り読んで過ごしました。

結局この二日間では小説を4冊読むことができました。
何れも、シリーズ物で安心して読める物ばかりなのですが、読み続けているうちに、本当におもしろくて読んでいるのか、それともただ修正で読み続けているのか判らなくなってしまいました。

また、こうやって大量の本を読んでいることに果たして意味があるのだろうか、などと考えてしまうこともあります。

こうやって、時間があれば本を読んでいるって言うことは、それ以外に時間の使い方ができないからなんじゃないかとも思ってしまいます。

実際、街中で時間を潰すとき、皆さんはどうやって時間を潰しますか。
私はと言えば、ほぼ100%本屋へ入るか、喫茶店で珈琲を飲みながら、持っている本を読むか、そのどちらかの方法しか知りません。

こうやって見ると、50年も生きてきて、どうなんだろうと考え込んでしまいます。

とは言いながら、他に何もすることがなく、だらだらと本を読み続ける毎日なのです。

2013年8月13日火曜日

書籍の森へ

御存知の方もいらっしゃるのですが、別のブログで毎月の読書記録を掲載しています。
密かにご覧頂いている方もあって、中には今後の読書の参考にしていただいている方もおられます。

誠にありがたいことですが、一方では本当にお恥ずかしい限りです。

実はこうやって、読んだ本の記録を取り始めたのは、今から6年ほど前で、その頃は専用のノートを作って、2~3行の感想とともに、記録をしていきました。

最初は、ただ単に個人の覚えであったもので、昔から自分の読んでいる本を人に知られることが恥ずかしくて、全く人様にお見せするつもりなど無く、人に本を薦めることなど思いも寄らなかったのですが、あるとき思い立って、その記録をこうやってブログに載せるようになったのです。

いつからかノートの記録を再度適す津に打ち込むことが面倒になって、途切れてしまったのですが、昨年の年頭に再度一年発起して、最初から読むたびにテキストでどんどん記録をしていくようにして、毎月はじめに前月分をupするようになりました。

皆さんからは、忙しいはずなのによくこんな日本を読む時間があるねぇと感心され(あきれられ?)ますが、それほど大層なことではありません。

一日の読書パターンは、朝夕の通勤電車の中で計40分ほど新書を読み、夜眠る前に小説を小一時間程度読むと言うのが平日のパターンで、これが休日になると、多きときで2日間で4~5冊の本を一気に読んでしまいます。まぁ週によっては全く読めないときもあり、平均すると2日で1~2冊と言うことろでしょうか。

最近は、徐々に厚かましくなって、毎月読んだ本の中でこれはと思う本をお薦め本として紹介するようにしています。
中には、是非もう一度読みたいと思える本にも出会います。
それが楽しみで、毎日書籍の森への探訪を繰り返しているのです。

2013年4月14日日曜日

最初の100日間

今日、「あなたは最初の100日間に何をすべきか」という本を読みました。

新たにリーダーとなった人に対して、最初の100日間が如何に大切か、またその間に何をすべきなのかと言うことを、コーチングの手法を使って解説した本です。

新人リーダーであっても、結果を求められるのは当然ですが、最初の100日までは、“新人だから”多少は大目に見てもらえることがあります。

しかしながら、その期間を過ぎると厳しい評価の目にさらされます。

従って、この与えられた100日というボーナス期間を最大限有効に使って、“その後”に備えなければなりません。

この本では、その100日間を過ごすための“100日計画”を立て、その期間を30日×3+10と分けた上で、30日目、60日目、90日目のそれぞれの時期に振り返ることを勧めています。

本自体は2時間もあれば読み切ってしまえるほどの中身ですが、書かれていることは深く、私もこの本に従って、“100日計画”をたててみようかと考えています。

2013年4月6日土曜日

3月のどくしょかんそうぶん

なんか久しぶりの休みという感じでした。

昨日まで満開の桜たちも、今日の嵐で相当散ってしまったのではないかと心配しています。
このおかげで、京都の各地で開催予定だった桜のイベントも相当影響を受けているのではないでしょうか。

今日は、本を読む気力もなかなか出てこなかったので、たまっていたビデオや珍しくテレビを見たりで、のんびりと過ごしました。

ようやく、3月分のどくしょかんそうぶんもupしましたので、見てやってください。

明日も嵐の予報ですが、お昼前からお出かけの予定です。荒れなければ良いのですが。

2013年3月20日水曜日

身も心も軽く

今日は春分の日、彼岸の中日でありましたが、全国的にあまりお天気には恵まれなかったようで、北海道では雪、明日はさらに強く降り続くようです。

亀岡でも、残念ながら曇り空で、午後には雨も降り出し、夜に入ってからはかなり強い風も吹いています。
明日の朝にかけては、風雨も強まるようで、府の北部は雪になりそうな予報が出ております。

そんな一日だったので、今日は一日敢然休養日にさせてもらい、たまっていた本を読んだり、録画しっぱなしになっていたビデオをディスクに整理したりと、ゆっくり過ごさせていただきました。

最近、暖かくなり始めてからは、週末のどちらかは必ず出かけるようにして、運動量を減らさないようにしています。

今日も体重計に載ってみると、ほぼ四年ぶりに65kg台に戻り、当面の目標にしている65kgまで、あとわずかとなりました。何とかこの調子を保っていきたいものですが、残念ながら体脂肪率があまり下がっておらず、依然として26%をうろうろしています。

しかしながら、体脂肪を減らすのは流石に難しいですね。本来なら筋肉の量を増やして、体脂肪を下げていくのがベストなのでしょうが、この年になって筋肉を増やしていくというのは難しく、何とか現状を維持していくのが精一杯と言ったところでしょうか。

でも、体が軽くなってくると目に見える以上に良いことがあって、何やら“身も心も軽くなって”、物事をポジティブにとらえられるようになってきます。

今日読んだ本の一冊に秋元康さんの仕事観について紹介した本があったのですが、氏は何事もポジティブに考えることの大切さを話しておられました。確かに一つのできごとをどちら側から見るかによって、受ける印象や次の行動は大きく変わってきます。

でも“身も心も”軽くなってくると、こんなところにも影響が出てくる私って、本当に単純ですね。

2013年3月16日土曜日

みうちの心配が覇気を殺す

今日は父を連れて病院へ行っておりました。
どうも一昨日の夕方に、居室内で転倒してしまったそうで、念のためレントゲンを撮ってもらいに行ったモノです。
結局、単なる打撲で骨には異状がなく、湿布薬をもらって帰りました。

診察の順番を待ちながら、読んでいた文庫本の一節に、どきりとするような文章がありました。
その一部をご紹介します。

人間の覇気を減らすのに、一番力のあるものは、内輪に世話や心配だ。
外部の困難なら、たいていな人は辛抱もするし、またこれがためにますます勇気がでるといふこともあるが、親兄弟や妻子とかいふやうな内部の世話には、みんな根気を無くしてしまふものだ。
どんな大悪人でも、恩愛の情には流石に脆いもので、この情といふ雨露に打たれると、忽ち弱ってしまふものが多い。

なかなk含蓄のある言葉ではありませんか。

この言葉が出てくる文庫本は“氷川清話”、著者は勝海舟です。

これ以外にも、なかなかおもしろく、参考になる断章がいくつも出て参ります。
講談社学術文庫で一冊1000円、買って損は無いお薦めの一冊です。

2013年3月10日日曜日

酒が語る日本史

先日、歴史学者でもある和歌森太郎氏が書いた「酒が語る日本史」という本を見つけ、買って読みました。40年くらい前に出された本で、食通で知られる佐々木久子氏が主宰する“酒”と言う雑誌に連載されていたものをまとめた物だそうである。

酒を切り口に、古の歌人ややんごとなき方を手始めに、明治維新の元勲に至るまで、歴史を彩った英雄達の酒豪ぶり、あるいは庶民の慎ましやかな酒との付き合いを、記したものである。

先人達は、日記などの形で、自分や友人などの酒豪ぶりをせっせと書き記していたようで、元々は“ハレ”の日にたしなむものが、いつも間にか人と語らう場へ、宴の場へと酒を取り巻く様相は変化を見せる。
ときには、幕府転覆の謀を企む場でもあったようである。

また、意外な人物が酒とは縁がなかったりと、なかなかおもしろい読み物である。

さて、その登場人物の中に、「大伴旅人」という歌人が出てくるのだが、彼は万葉集にも70数首の歌が収録されているほどの歌人であり、有名な人なのであろうが、実はこの本を読むまで、全く知りませんでした。

その万葉集には、「酒を讃える十三首」という詩が収録されており、それだけでも相当の酒付きであったのではと思わせる。


-太宰帥大伴の卿の酒を讃めたまふ歌十三首(338)
  験(しるし)なき物を思はずは一坏(ひとつき)の濁れる酒を飲むべくあらし(339)
  酒の名を聖(ひじり)と負ほせし古の大き聖の言の宣しさ(340)
  古の七の賢(さか)しき人たちも欲(ほ)りせし物は酒にしあらし(341)
  賢しみと物言はむよは酒飲みて酔哭(ゑひなき)するし勝りたるらし(342)
  言はむすべ為むすべ知らに極りて貴き物は酒にしあらし(343)
  中々に人とあらずは酒壷(さかつぼ)に成りてしかも酒に染みなむ(344)
  あな醜(みにく)賢しらをすと酒飲まぬ人をよく見ば猿にかも似む(345)
  価(あたひ)なき宝といふとも一坏の濁れる酒に豈(あに)勝らめや(346)
  夜光る玉といふとも酒飲みて心を遣るに豈及(し)かめやも(347)
  世間(よのなか)の遊びの道に洽(あまね)きは酔哭するにありぬべからし(348)
  今代(このよ)にし楽しくあらば来生(こむよ)には虫に鳥にも吾は成りなむ(349)
  生まるれば遂にも死ぬるものにあれば今生なる間は楽しくを有らな(350)
  黙然(もだ)居りて賢しらするは酒飲みて酔泣するになほ及かずけり(351)


いかがです。結構味わい深いものがありませんか。

2013年2月11日月曜日

誰か故郷を

今日、丸谷才一さんの本を読んでいて、とてもすばらしい文章に出会いました。

慶応大学の創始者である福沢諭吉が、故郷である大分県中津から母親を東京へ呼び寄せるため、迎えに行いいた際に、ふるさとである中津へ向けて送った『中津留別の書』という文章で、岩波文庫の中にも収められているそうです。

残念ながら、これまで全く知らない書物だったのですが、今は全文がネット上に公開されいるので、早速読んでみました。

文章としては、それほど長いものではなく、数分で読み切ることができます。

文章の中で、その大半を“人倫”について説き、続いて“学問”の勧めへとつながり、“国際化”の必要性を訴え、その大義のため故郷を去ることとなり、その“故郷”への惜別の辞として、次の文章を贈ります。

人誰か故郷を思わざらん、誰か旧人の幸福を祈らざる者あらん。

この一節は、どこかしらで耳にしたことのある文だと思うのですが、ここに初出があるとは知りませんでした。諭吉35歳のときです。

人が生まれ育った故郷を離れて、他の土地で暮らすというのは、相当に思い切った決断です。

かく言う私も、故郷を離れ30有余年、一人残っていた父が、こちらに移ってきてから、故郷との交渉もほぼ途絶えてしまい、とても寂しい思いをいたしておりました。

ところが縁あって、最近はふるさと舞鶴港関係の仕事をさせていただく機会を得ました。
おかげで、同郷の人たちとの仕事も多くなり、とても嬉しく思っています。

今の私にこう言う資格があるのかどうかは判りませんが、まさに“旧人の幸福を祈る”のみです。

2013年2月10日日曜日

図書館様

今日は旧暦のお正月、春節でしたね。
お天気も好かったので、各地で行われた春節行事も、さぞかし盛り上がったことでしょう。

かくいう私はこの好天気にも関わらず、この二日間、家にこもって、借りたままたまりにたまった本と格闘しておりました。

特に、図書館では常に順番待ちとなっている本を、今回たまたま立て続けに借りることができたため、一気に読みふけっておりました。(当然次の予約も入っているので、早く読んで返さないといけないのです。)

最近の図書館は、自宅のPCから予約を入れることができるため、とても気軽に申し込みをすることができます。その分、予約が輻輳し、なかなか順番が回ってこないという弊害もあるのですが。。

とはいえ、このシステムの恩恵を十二分に受けている身としては、とても感謝しています。

図書館は地域にとっての智の宝庫です。智の砦です。

最近の傾向として、“売れ筋”の小説が優先的に購入されるようで、それはそれでありがたいのですが、なにか調べ物をしたいときに、欲しい資料がほとんどない、と言うのは困りものです。

亀岡市の図書館でも、購入リクエストを受け付けてくれるシステムはあるのですが、どの程度活用されているのかは、浅学にして判りません。

活字離れが叫ばれる今の時代にあっても、図書館が果たす役割はまだまだ大きいと思います。
今後もさらに蔵書を充実されんことを望みます。


2013年2月3日日曜日

読書感想文

2013年1月分のどくしょかんそうぶんをまとめました。

先月は21冊。まずまず平均的な読書量でしょうか。

今月はさらに深く、じっくりと。