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2013年10月30日水曜日

現場廻り

今日は、ほぼ終日、事務所内で細々とした資料作りや、内部の打ち合わせに追われる一日でしたが、午後の2時間ほど、京都市内の金属工芸をやっておられる工房へ伺いました。

昔の職場で大変お世話になった方の工房で、その頃に一度おたずねしたことがあるのですが、それ以来数年ぶりの訪問でした。

昔ながらの京町家で、こんな処に工房があるのか、と思われるような町のど真ん中にあります。

小一時間ほど、技法のお話などを伺って、大満足して帰りました。

最近は、職務の性質上、直接現場を回る機会が大変少なくなってきました。
現地現場が大好きな私としては、大変辛いことですが、役回り上やむを得ないものと我慢をしています。
それだけに、今日のような機会は、とても嬉しいもので、また是非こういった機会を作って、いろいろな現場を回ってみたいものです。

2012年10月25日木曜日

京の名工展

昨日から今週末まで、京都中京区にある京都文化博物館で、「京都府伝統産業優秀技術者作品展~京の名工展」が開催されています。

「京都」と言えば「伝統産業」、「伝統産業」と言えば「京都」というのは思い上がりだとは判っているのですが、それでもこの展示会は本当にすごいです。

京都にたくさんおられる職人さんたちの中でも、特にその技術が優れた方々を「伝統産業優秀技術者」として京都府が表彰しており、その方々による作品展です。

京都府内には数々の同様の展示会がありますが、その質、多様性など群を抜く作品ばかりで、京都でナンバーワンと言うことは、おそらく日本でも最上位だと思います。

この作品展は、いわゆる作家系の伝統工芸展と違って、クライアントのオーダーに、それ以上の結果で応えるという、“職人”としての魂が表れる、そんな展示会です。

秋の京都へお出かけの際は、是非一度足を運んでください。

圧倒されること請け合いです。

2011年12月26日月曜日

柳宗理さんへ

日本の工業デザイナーの草分けと言われた柳宗理さんが亡くなりました。96歳だったそうです。

一般にはあまりなじみのないお名前かもしれませんが、ものづくり・クラフトの世界の第一人者でした。
お父さんが柳宗悦という民芸運動の超巨星で、これまた伝統工芸産業の世界では"神様"のような存在でした。

現在では、日本のプロダクトデザイナーも数多く世界で活躍されておりますが、彼らの先駆者となったのがこの親子であったことは間違いありません。

私個人としては、まだ存命だったのかという驚きの方が強いのですが、長年の功労者に対し謹んで哀悼の意を表したいと思います。

2011年7月23日土曜日

京焼・清水焼

ちょっと前のニュースなのですが、京都の陶磁器職人の皆さんが、東北地方の被災者の皆さんへ食器を送ってくれたそうです。
新聞で見かけた写真には懐かしい顔を見えて、とても嬉しく思っておりました。

ご存じのとおり、京都には「京焼・清水焼」という陶磁器の一大ブランドがあります。
しかしながら、昨今の厳しい経済状況を反映してか、産地にはかつてのような勢いがないようです。
事業者の数も徐々に減っているとも聞いています。

私がその関係の仕事をしていた当時と比べ、さらに状況は悪化してきているとも聞いています。

京都のメインストリート四条通にあった、京焼の代名詞「たち吉」本店も、先日17日限りで店舗を閉めてしまわれたそうです。

そんな中でも、伝統を絶やさぬように頑張ってくれている人たちがいます。

京焼の灯を消さないためにも頑張ってください。

2009年11月1日日曜日

名工さん

今日から11月です。
前回の更新からなんと20日ほど放ったらかしの状態となってしまいました。

それというのも、先月の末に京都府の有効提携先であるロシア・レニングラード州から友好提携15周年を記念して、知事一行が京都へ来られると言うことで、その準備などに忙殺され、久しぶりに深夜まで連日の残業となり、とてもブログを更新している暇がありませんでした。
とはいえ、一行は無事帰国され、15周年の諸事業も滞りなく終えることができました。

しかしながら、そのおかげで久しぶりに京都で開催された「伝統的工芸品月間」の全国大会、あるいは「京の名工展」に全く顔を出すことできなかったことが非常な心残りでありました。

特に、京の名工展は京都の伝工芸界の最高峰の技が集う展示会で、よそでは絶対に見られない逸品を一同に見ることができるもので、毎年楽しみにしていたものです。出展されている皆様もこの時にしか会えない方々ばかりで、年に一度、名人たちにあえることを楽しみにしていたのですが、これまた来年までお預けです。

来年こそは必ずまいりますので、京の名工の皆様、お元気で!!

2009年8月3日月曜日

伝統産業の復興のためには

先日、とある機会がありまして、私の知り合いの蒔絵師さんに1時間程度の講演をしていただきました。内容は、氏が携わられた代表的な作品の制作秘話や常日頃のお仕事、仕事に使う材料や道具など幅広い内容について、非常に判りやすいお話しでした。

講演会の聴衆は、府内で活躍する伝統工芸の若手職人さんとこれまた府内の大学で学ぶ海外からの留学生さん(日本語の達者な方ばかりです)という異色の組み合わせでございました。

結構専門的な単語や言い回しもあって、留学生の方々には難しかったかなと思ったのですが、途中で数種類の作品を実際に手に取らせてくれたり、制作風景を撮影されたDVDを上映してくれたりと、興味の尽きない内容で、眠ることなく最後まで静かに聞いてくれました。

お話しいただいた内容は、何度か断片的に氏からお話しいただいたことの総集編の様な中味でしたが、しばらくこの世界からは離れていたので、改めて新鮮な思いで聞かせていただきました。

講演の後、昼食をご一緒しながら引き続きお話を伺う中で、今の業界を嘆く次のような言葉がありました。

曰く、今の伝統工芸業界の人々(特に職人さんと呼ばれる人たち)は、総じて自分や自分の仕事をPRする事を怠りすぎており、このままでは一般の消費者の方たちから見向きもされないようになってしまうのではないか。

中には、そう言ったことに長けている方(特に若い人たち)もいるが、実は仕事がないといって嘆いている方たちこそ自分たちをPRする努力をしなければいけないのではないか。

全くそのとおり。我々行政の仕事でできることは高が知れています。やはり実際にその仕事に携わっている方々が、それこそ「ヒッシのパッチ」で頑張っていただかないと、失礼ながらその方々の事業の将来はおぼつかないものと思います。

日本の特に京都の伝統産業、頑張って!!

2009年1月6日火曜日

桂離宮

先日1月4日の夜、テレビで「桂離宮」の特集をやっておりました。
残念ながら私は我が家のチャンネル権を有していないので、DVDに録画したものを先ほどパソコンで見ておりました。

みなさんのご存じの如く、この離宮は徳川家康の反対により天皇に即位することが叶わなかった八条宮が建てた離宮で、極限まで研ぎ澄まされた彼の美意識が、そこここに実現されています。曰く、たった一人の人物に見て貰うために作られた離宮だそうです。

こういった京都に数多く見られる伝統的な建築物や伝統的な工芸品がなぜこれほど洗練され、究極とも言える美をそなえているのかということの答えがここにあります。

京都には、全国から最高峰の工芸技術を学ぶため数多くの職人の卵が集まって来ました。その彼らの腕を磨いたのが、数多いる一流の目利き達であったのです。
如何に意匠を凝らし、斬新なフォルムを組み合わせても、彼らに評価されなければ価値を生み出しません。逆に言えば、その価値を評価できなければ目利きとしては失格ということになります。
そんな職人と目利きの切磋琢磨により、京都の工芸品は最高峰の地位を保っているのです。

ところが、今はどうでしょうか。いつの間にか私たちは、「もの」の価値を図る基準を「金銭的価値」にのみ頼っていなかったでしょうか。言うまでもなく、金銭的価値、貨幣価値というものは、擬製されたもので実体を持っているわけではありません。だれもが一億円というお金には一億円の価値があると思い込んでいるだけです。
現在の世界不況は、その価値が信じられないところから起きています。
こんな時こそ自分自身の目でものの価値を判断する事が重要です。
ものの価値を正しく判断できる、自信を持って価値を主張できる「目」を磨いていこうではありませんか。

かく言う私がそういう目を持っているわけでは決してありません。
私自身も磨いていきたいと思っています。

今の不況を乗り切るヒントの一つはこんな所にも有るような気がするのですが如何でしょうか。

ところで、恥ずかしながら、一度見てみたいと思っているのですが、私自身はこの桂離宮を見たことがありません。今年中にはぜひ見に行きたいと決意いたしました。

2008年10月22日水曜日

京の名工展



本日10月22日は、時代祭の本番ですが、
中京区の京都文化博物館では、
京都府伝統産業優秀技術者作品展
~京の名工展~が開催されます。

手前味噌ではありますが、
京都の現役の伝統産業従事者の中でも
最高峰の技術を有する方々の展示会であり、
展覧会としても、最高峰のものと思っております。

会期は今週末までの5日間。
今回を見逃すと、また来年まで見られない。

2008年3月14日金曜日

都の匠

確定申告は無事に終了いたしました。

今日から、京都市左京区のみやこめっせで「伝統産業の日」にちなんだ様々な行事が開催されています。
私も拝見してきましたが、特におすすめは、
京の伝統産業わかば会の展示会!

明日の京都の伝統産業を担う若手職人さん達の作品が目白押しです。

また、場所は違いますが、四条室町下がる「むろまちアートコート」でも
京の若手職人総合技術コンクール作品展が開催されています。

京都に限らず、伝統工芸産業の未来はそれほど明るいわけではありません。
今、こうやって次代を担おうとする若い人が集まってきてくれている内に
どうにかしないと、、、、と思うのは私だけではないでしょう。

「伝統工芸産業に新しい感性を」とは、私たちがすぐに口にする言葉ですが、
「新しい感性」のヒントは、決して自分の中にはありません。
P.Fドラッカーが言うところの「チャンスは外部にある」という法則は
この分野にも当てはまることでしょう。

みんな頑張れ!!

2008年3月12日水曜日

温故知新

1200年以上の歴史を持つ京都には、今もなお大変多くの伝統工芸産業が息づいています。
私は以前、そのような伝統工芸産業に関係した仕事をしていたことから、いろいろな職人さんや関係者の方たちと知り合いになることができました。

そんな中で、先日縁あって香老舗として有名な松栄堂 畑正高社長の御講演を聞く機会がありました。
いつもながらの軽妙なお話で、すっかり魅了されてしまい、時間の経つのを忘れてしまったのですが、その中でひとつとても心に残る話がありました。

それが、温故知新「ふるきをたずね、あたらしきをしる」なのですが、お話の中で畑社長は、「今、私たちが悩んでいること、とても切実な悩みかも知れないけれど、それって、きっと先人も同じように悩み、それを乗り越えてきたんだよ」ということを、教えてくれたような気がします。

40にして惑わず、と言いますが、今の私は毎日毎日悩むことばかり。それこそ押しつぶされそうな思いもしています。しかし、悩みなんてそれほどバリエーションがあるとも思えませんし、これまでに多く人が同じ悩みを抱え、それを乗り越えてきたに違いない。

先人の知恵に学びたいと思います。
それが、私の温故知新です。